顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

3月 祥雲さん選&作品

祥雲さん選【4、27、30、31、32】

 
 4 ガラス戸をまあるく拭きて木の芽風
  
   「まあるく拭きて」が効いている、木の芽を育む気持ちの
   良い春風が頬に当たっている感じの良句です。
 
27 夢二つ三つほど秘めて桃の花
  
   桃の節句の頃の可愛らしい乙女のささやかな夢を感じます。
   大伴家持の「春の苑紅にほう桃の花下照る道に出で立つ乙女」
   の歌が想起されます。
 
30 地の神も咆え続けたる春一番
  
  「吠え」でなく「咆え」が効いています。「地の神も咆え続けたる」
  ほどの激しい春一番が感じられる良句です。
 
31 土の香やふるさと遠し春彼岸
  
   春彼岸にふるさとに帰れない辛い心情を詠った句でしょうか。
  「土の香や」が情感を高めている良句です。
 
32 雪形の消えて群れなす北の馬

   東北や北海道の、やっと雪形が消えて放牧の馬が群れを成して
   草を食む景が浮かびます。馬飼い人の喜びも滲む良句です。

 
 
 
 
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祥雲さんの作品
 
5.おだやかな白衣観音木の芽風    【祥雲】
 
14.銀輪や春風受けて丘下る      【祥雲】
 
20.この湖を心に刻み鳥雲に      【祥雲】
 
29.骨拾う箸の重さや斑雪        【祥雲】
 
            (斑雪 はだれゆき)  
 
 
 
 
 
 
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