顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

祥雲さん選&作品

祥雲さん選【7、9、12、16、24】
 
 7 単線のトロッコ列車夏に入る 
   「単線のトロッコ列車」と「夏に入る」の取り合わせが
   巧く、青葉・若葉と薫風を感じる動きのある良句です。
 
 9 初蝶やあんよはじょうず手のなる方へ
   幼児をあやすような微笑ましい景が浮かびます。
   「あんよはじょうず手のなる方へ」という月並みな
   言葉が「初蝶」と絡んで素敵な抒情詩になっています。
 
12 追うほどに幻惑される蝶ひとつ
   「幻惑」が効いていて、蝶に弄ばれているかのような
   句で、共感出来ます。面白い句に仕上がっています。
 
16 鍬の先米寿の母に蝶止まる
   米寿でなお元気に鍬を持って働いておられるお母様
   に蝶が止まった景でしょうか。優しい眼差しを感じる
   良句です。
 
24 雲流るたんぽぽの野に大の字に
   「大の字に」が効いている、子供の頃を思い出させる
   懐かしい気持ちの良い良句です。
 
 
 
 
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祥雲さんの作品
 
10 黒光る梁に微睡む胡蝶かな     【祥雲】
 
 3 水浴びる雀あまたや夏は来ぬ    【祥雲】
 
17 透ける身の命を天に吐く蚕(こ)かな【祥雲】