歌子選 【8.11.19】
8 せせらぎを背で聴きながら鮎を焼く
せせらぎの音を背にしながら、鮎をやく景、においまで
してきます。映像を見るような句だと思いました。
してきます。映像を見るような句だと思いました。
11 琵琶湖出て日本一の鮎となり
575に乗せた言葉のリズムがとてもいいし、何より
故郷を愛する思いが、ためらいのない『日本一』に表
れていて気持ちがいいですね。
故郷を愛する思いが、ためらいのない『日本一』に表
れていて気持ちがいいですね。
19 枇杷冷えて口いっぱいの小さき幸
なにも描かれてはいませんが、妻が夫の帰りに合わせて、
『珍しいものいただいたのよ』って、冷やしておいた枇杷を持
『珍しいものいただいたのよ』って、冷やしておいた枇杷を持
ってきました。 『んーーうまいね。』といって奥方にも差し出
すと、『あ。わたしは先に食べたからいいのよ、お父さん食べて』
ささやかながら 幸せなあったかい会話まで聞こえるよう。
『口いっぱいの小さき幸』うまい表現だと思いました。
『口いっぱいの小さき幸』うまい表現だと思いました。
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歌子の作品
2 光るものつい欲しくなる夜店かな 【歌子】
13 まず礼を捧げ鮎釣るひとのゐて 【歌子】
16 花時計集合場所は日の盛り 【歌子】