顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

第74回 祥雲さん選&作品

③祥雲さん選【3、6、7、19、21、23】
 
  3 紅の口尖らせつぼみ寒椿

   「尖らせつぼみ」が効いています。寒々とした中の
    凛とした生命力を感じさせる良句です。
 
 
 
  6 公園の隅の孤独や寒椿 
  
   「孤独や」が効いています。黒沢明監督作品「生きる」
    で公園のブランコを漕ぎながら「命短し恋せよ乙女」と
   「ゴンドラの唄」を口遊む老人の景が彷彿とします。

    
 
  7 蕾から孤高のままに寒椿

    「孤高のままに」が効いています。寒椿の特徴が巧く
    表現された良句です。
 
 

 19 朝まだき寒月浴びてペダル漕ぐ
 
    早朝の自転車でのお出かけの景でしょうか。
    「寒月浴びて」に頑張る意欲を感じます。
 
 
 
 21 湧きいずる若水祈願高龍神
 
    清冽な湧水の若水の景がまるで高みの龍神
    ようだという意の句でしょうか。新年の気宇壮大な
    気分が巧妙に表現されています。  
 
  
 
 23 ポケットに読みかけの本日脚伸ぶ
 
    春近しを感じながら好きな本を持って出かけた時の
    感慨でしょうか。名曲喫茶などで寛ぐのも良いですね。
             以上         祥雲
 
 
 
祥雲さんの作品

寒椿米寿で逝きし母の影      【祥雲】
嫁ぐ娘(こ)の白無垢姿白障子   【祥雲】
死者を呼ぶ津軽三味線雪しまく  【祥雲】