顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

第74回 歌子選&作品

②歌子選【3,4,14,15,20,23,】
 
3  紅の口尖らせつぼみ寒椿
 
   ほんと、寒椿のつぼみ、こんな感じですね。
   つぼみと言わなくても、紅の口尖らせ・・で蕾とわかるので
   蕾を省略してもいいような気がしますが、どうでしょうか。
 

4  きょうの日や明日は知らずも寒椿
 
   易しい言葉遣いながら、深い英知が感じられ聖書の中の
   「野の花 空の鳥」を引き合いにされた言葉を思い出しました。
   http://www1.ocn.ne.jp/~koinonia/kiyofu/kiyofu24soranotori.htm
 

   
   
14 ましろなる障子に隠る孫の影
   
   最近は障子を使って居る住宅はあまり見かけませんが、
   何ともかわいらしい様子が目に浮かびます。
 

15  嫁ぐ娘(こ)の白無垢姿白障子
 
   映画のワンシーンでも観るような美しさ、真っ新な白障子と
   白無垢の清廉さが、張り詰めた思いと切なさを醸しだしており、
   今にもこぼれ落ちそうな両親の目裏の涙さえ見えてくるような
   気がします。
 
   
20 仲良しの指キツネ映す障子かな 
 
   昔よくやりました。懐かしくかわいらしい句だと思いました。
   指で狐の影絵をやっているというのがわかりますから、字余り
   にもなりますのであえて「指」を出さなくてもいいのではない
   でしょうか。
 

23  ポケットに読みかけの本日脚伸ぶ
 
   場所は待ち合わせの公園でしょうか。駅でしょうか。
   それとも帰宅するには、まだもったいないくらい明るいので
   帰宅前にちょっと立ち寄ったスタバでしょうか。
   読みかけの単行本をポケットから出して読んで居る・・・
   知的な熟年の余裕。。いいですね~~。
 
 
歌子の作品

障子越し漏れくる音の気になりて  【歌子】
露天湯に誰の気配や寒椿      【歌子】
鱈一本貰ひなまくら包丁研ぐ     【歌子】