歌子選 (2,4,6、14、12,25,)
2 茅葺きの茶屋に梅見の客となる
数年前、八王子近くの梅で有名な公園で初めて梅見しました。
が全山梅という光景は初めてみる光景でしたので、ものすごく衝撃を受け
そのときの感動が今でも昨日のことのようで、そのときの思い出と重なりました。
(梅も桜も同時期に咲く青森では、梅の存在は薄い)
「梅見の客となる」という表現、いかにも俳句的で、こんな表現をさらっと使ってみたい
4 震災が残した子等が卒業期
「梅見の客となる」という表現、いかにも俳句的で、こんな表現をさらっと使ってみたい
4 震災が残した子等が卒業期
「が」の使い方が気になりましたが、テーマに一票でした。
6 舌縺れ亭主関白卒業す
作者がどれほど亭主関白な方だったのかわかりませんが、弱さを覚えると
作者がどれほど亭主関白な方だったのかわかりませんが、弱さを覚えると
人間、謙虚になりますね。気持ちよくわかります。
ちょっと自虐的、川柳っぽくもありますが・・・
12 南洋の汐香みやげに燕来る
そういえば燕は南から来る鳥でした。「南洋の汐香みやげに」・・・・
春の訪れ、燕の訪れを歓待する気持ち、うれしい気持ちが、
この言葉からとても伝わってきます。
14 堀の水風をうつしてつばめ来る
風をうつす・・・・透明感のある、何とも美しい表現ですね。
風をうつす・・・・透明感のある、何とも美しい表現ですね。
空気も水も澄んだ春、さわやかな風、颯爽と飛ぶつばめ
ととてもよく似合って美しい。
25 初恋を青空に投げ卒業す
青空に投げ・・・が何ともさわやか。うじうじしていない、新しい世界への
希望までも感じられます。