顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

第76回 3月 歌子選&作品

歌子選 (2,4,6、14、12,25,)
 
 
 
  2 茅葺きの茶屋に梅見の客となる 
     
   数年前、八王子近くの梅で有名な公園で初めて梅見しました。
   が全山梅という光景は初めてみる光景でしたので、ものすごく衝撃を受け
   そのときの感動が今でも昨日のことのようで、そのときの思い出と重なりました。
   (梅も桜も同時期に咲く青森では、梅の存在は薄い)
   「梅見の客となる」という表現、いかにも俳句的で、こんな表現をさらっと使ってみたい
   
   
    
 4 震災が残した子等が卒業期    
   「が」の使い方が気になりましたが、テーマに一票でした。 
 
 
 6  舌縺れ亭主関白卒業す   
    
作者がどれほど亭主関白な方だったのかわかりませんが、弱さを覚えると
    人間、謙虚になりますね。気持ちよくわかります。
    ちょっと自虐的、川柳っぽくもありますが・・・
 
   
 12 南洋の汐香みやげに燕来る    
  
    そういえば燕は南から来る鳥でした。「南洋の汐香みやげに」・・・・
    春の訪れ、燕の訪れを歓待する気持ち、うれしい気持ちが、
    この言葉からとても伝わってきます。
 
 
 14 堀の水風をうつしてつばめ来る  
    
    風をうつす・・・・透明感のある、何とも美しい表現ですね。
    空気も水も澄んだ春、さわやかな風、颯爽と飛ぶつばめ
    ととてもよく似合って美しい。
    

 25 初恋を青空に投げ卒業す  
    青空に投げ・・・が何ともさわやか。うじうじしていない、新しい世界への
    希望までも感じられます。
 
 
 
 
 
歌子の作品

17 十字切るつばめ懺悔の祈りかな   【歌子 】                                 19 重き荷をふはりと運ぶ春の雲      【歌子 】  
27 片思ひ告げられぬまま卒業す     【歌子 】