顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

第77回 4月  祥雲さん選&作品

祥雲さん選【6、8、17、22、26、29】

  6 目をこらし三つ四つ五つ春の星
    「目をこらし」て「三つ四つ五つ」と探す様子が
    現実感があって良く、愛しさを感じさせる句です。
 
  8 初恋を抱きしままに春の星

    零れるような「春の星」を眺めていての感慨句でしょうか。
   「初恋を抱きしままに」が効いています。 
    
 
 17 ポケットに片道切符旅のどか
 
     往復切符ではなく、「片道切符」が「のどか」な旅を
    連想させてくれる良句です。
 
 22 水面にもこぼれ落ちたる春の星
    
    水面にも「春の星」が映っているという句意でしょうか。
    「こぼれ落ちたる」が効いています。
 
 26 鳥居まで長き階段夏近し    
    鳥居の先には白い雲が見えるような情景描写豊かな
   句です。
    
    
 
 29 ぶらんこや子どもになりて揺れてみる
    とても良く共感できる句で、童心が芽生えて来そうな
    良句です。

 
 
★★祥雲さんの作品

1 春星や賢治を乗せて夜汽車行く【祥雲】
10 夏近し水撒きはしゃぐ子等の影【祥雲】
19 のどけしや胸にくぐもる鳩の声【祥雲】
32 産声や窓にふうわり春の雪  【祥雲】