歌 牛 法 葉
1 春星や賢治を乗せて夜汽車行く 【祥雲】
2 長閑さや警笛植木店近く 【つゆき】
道 つ 歌 牛 羽 葉
3 川底の魚影さがして夏近し 【しらぶる】
4 のどけしや手紙着きしも後回し 【道草】
法
5 風呂上り田の水止めし春の星 【牛朗】
祥 し つ 歌
6 目をこらし三つ四つ五つ春の星 【法被衣】
法 羽
7 写真立て又一つ増え春の星 【歌子】
祥
8 初恋を抱きしままに春の星 【羽林】
道 羽
9 懐かしき文読む余韻春の星 【風葉】
10 夏近し水撒きはしゃぐ子等の影 【祥雲】
し 葉
11 春の星予報は空を当てにせず 【つゆき】
道 牛
12 吊り橋の揺れに戯る長閑かな 【しらぶる】
し 法 羽
13 子供らの石蹴りの跡夏近し 【道草】
し つ 歌 葉
14 川沿いにおとり鮎の字夏近し 【牛朗】
14 川沿いにおとり鮎の字夏近し 【牛朗】
15 長閑なり本を枕に斜め読み 【法被衣】
道 葉
16 夏近し大胆柄の裾揺れて 【歌子】
祥 道 つ 葉
17 ポケットに片道切符旅のどか 【羽林】
18 のどけしやページの陰を開いたり 【風葉】
歌 法
19 のどけしや胸にくぐもる鳩の声 【祥雲】
羽
20 夏近しどら焼きが付く昼喫茶 【つゆき】
21 せせらぎは闇にささやく春の星 【しらぶる】
祥 歌 牛 羽
22 水面にもこぼれ落ちたる春の星 【道草】
23 毎朝の苗の水遣り長閑なり 【牛朗】
道
24 二重橋先行く旗や夏近し 【法被衣】
し
25 白飯の炊ける匂いや長閑なり 【歌子】
祥
26 鳥居まで長き階段夏近し 【羽林】
27 玄関は高きが良きや夏近し 【風葉】
つ
28 逃げ水の先ジャンバルジャンのパン二つ 【歌子】
祥 牛
31 捨てられし肉又戻り目刺かな 【つゆき】
し つ 牛 法
32 産声や窓にふうわり春の雪 【祥雲】