顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

第77回4月 つゆきさん選&作品

つゆきさん選【3,6,14,17,28,32】
 
3 川底の魚影さがして夏近し 
 
季語は「夏近し」。能動的な動作に共感しました。
 

6 目をこらし三つ四つ五つ春の星
 
季語は「春の星」。主観的な星の数。天空には既に星のきらめきが。
 

14 川沿いにおとり鮎の字夏近し 
 
季語は「夏近し」。看板でしょうか。「子鮎」「稚鮎」は春の季語。
「年魚」「香魚」「鮎」などの通常の鮎は夏の季語。「錆鮎」「落鮎」
は秋の季語と3季に渡る鮎ですが、「おとり鮎」と聞けば鮎の友釣り
でしょう。まさに釣りファンには「夏近し」だと思います。
 
 
17 ポケットに片道切符旅のどか 

季語は「のどか」。「片道切符」に、おやと思いました。
ちょっと不安もあったのではないか。しかし春の長閑さには負けて仕舞う。
 
 
28 逃げ水の先ジャンバルジャンのパン二つ

季語は「逃げ水」。「パン」と言えば「ジャンバルジャン」でしょうか。
レミゼラブルですね。縮約版を読んだ事が有ります。完全版の岩波文庫
は退屈だった?と言っても高校時代です。今読んだら、結構真剣に読める
のかもしれません。
 
 
32 産声や窓にふうわり春の雪 
 
季語は「春の雪」。「産声」「ふうわり」などまかり間違えば、平凡な
イメージに堕して仕舞う危険性が有る中で、勇気を持って作句したと思
います。大成功とまでは言えないまでも、ほのぼのとした感じが「春の雪
」と言う季語と相俟って出せたかと私は思います。
 
*2回目ですが、今回は評も付けて見ました。
 
 
 

 
★★つゆきさんの作品

11 春の星予報は空を当てにせず  【つゆき】
2 長閑さや警笛植木店近く      【つゆき】
20夏近しどら焼きが付く昼喫茶    【つゆき】
31 捨てられし肉又戻り目刺かな    【つゆき】