顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

第78回 歌子選&作品

歌子選(8、9,19.22.28.27)
 
8  甲高き声を集めて滝見小屋   
  
    滝をみる小屋があるんですね。口々に滝を称えて
    いる声が、滝音にかき消されまいと甲高い様子が
    目に見えるようです。
 

9  滝音に心音預けぶなの森      
    
    険しい道をたどりながら滝のところで、一休みしている様子
    でしょうか。白神の三の滝、二の滝、一の滝をたどった
    日の情景と重なりました。「心音預け」がいいですね。
 
 
 
19  家系図の読めぬ字あまた柿の花   
 
    日本の昔の人の名前は読めそうで読めないので全てにルビ
    を振ってくれたら・・と思う。
    柿の花に、家系図の読めない字を持ってくるところがすごい。  
 
  
    
    
    
22  田から田へ風の波紋は走り去る   
 
    日本の原風景を見るような美しさを感じました。
 

    
28  スカートにモンローめける南風かな  
 
       スカート、モンローめく、南風・・   
   モンローめけるとはなんて軽やかで楽しい表現。
 
 
25  もてあそぶ日傘軽くてひとり旅   
 
    一人旅の軽やかさがとてもよく出ていて、そんな旅がしたいなあとうらやましい限り。
 
 
 
歌子の作品                                                       
一山の力集めて滝しぶく       【歌子】
つやめきし葉裏にひそと柿の花  【歌子】
父の癖まねてラムネを飲む子かな【歌子