歌子選 (4,8,10,16、19,20)
8 あの雲は傘マークなり大根蒔く
雨が降るのを見計らって、大根の種をまく
農婦(夫)の知恵をさらりと・・お見事。
10 新涼や母はきゅきゅっと帯を締め
昔、着物を着る母をまぶしく思いながら眺めたものですが、
きゅきゅっと帯を締める様子が、新涼と絶妙にかみ合ってい ます。
きゅきゅっと帯を締める様子が、新涼と絶妙にかみ合ってい ます。
16 冬瓜を割れば御船になって居る
句には子供も誰も出てきませんが「御船」の言い回しから
「お舟みた~~い」ってはしゃぐ子どもと大人の話し声まで
聞こえてきそう。
「お舟みた~~い」ってはしゃぐ子どもと大人の話し声まで
聞こえてきそう。
20 冬瓜の忘れて車庫の主かな
車庫を開けると、冬瓜がいつも同じ場所に
おかれてある光景が、どこかユーモラス。
車庫を開けると、冬瓜がいつも同じ場所に
おかれてある光景が、どこかユーモラス。
19 買い物に付き合い冬瓜撫でている
買い物に付き合った作者が、手持無沙汰で冬瓜を
撫でている光景でしょうか、何とも滑稽味を誘います。
撫でている光景でしょうか、何とも滑稽味を誘います。