顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

第83回 10月 祥雲さん選&作品


③祥雲さん選 【1、10、13、14、16、24】
     
  1 赤き月こぞつて仰ぐ地球の子
      皆既月食を多くの人が見た景でしょうか。
     「地球の子」が効いていて、様々な情感を
      感じさせる良句です。
 
 10 一湾にさざめき零る星月夜
      鎌倉の由比ヶ浜あたりで恋人達などがさざめ
      いている景でしょうか。「星月夜」にぴったり
      の情景を想像します。
     
 13 寝転んで語る相手は星月夜 
      一人でも素晴らしい「星月夜」と語り合えたら
      寂しくないという句意でしょうか。余韻のある
      良句です。
 
 14 天地をひとつにまとめ星月夜
      素晴らしい「星月夜」に天地と一体感を感じた
      という句意でしょうか。幸福感の漂う良句です。

 16 わらべ歌口ずさみてや星月夜
      「わらべ歌」と「星月夜」の取り合わせが効
       いている、懐かしさを感じさせる良句です。
   
 24 集落の廃屋隠す蔦紅葉
      廃屋を癒すように美しい蔦紅葉が覆っている
      風情が素敵です。
 
 
祥雲さんの10月の作品

蝕進む月影妖と赤銅に    【祥雲】
星月夜遠回りして帰らんか  【祥雲】
歌声の聞こゆる茶房蔦紅葉  【祥雲】