顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

第85回 12月の法被衣さんの選句&作品

 
 
法被衣さん選【14、9、19、22、15、24】
 
 
14  しんしんと降る雪食べる冬の川
 
    食べるのことばが少々生っぽい感じがしますが
    新鮮な着眼点に一票。
 

9 夢に逢ひ目覚めかなしき冬の川
   
    ことばの流れがとても美しいと感じます。
 

19 あれやこれ旧句なおして除夜の鐘
 
    今までの句の推敲、楽しくもあり苦しくもあり。
    よき一年であったようですね。
 

22  冬眠の寝息を包む白き山
 
    真っ青な冬空と真っ白な山が眼前に迫りました。
    自然と生き物に対する愛情を感じる大きな句。
 

15  流木の骸あちこち冬の川
 
    荒れた季節の名残が。
    今年は自然災害も目立ちました。
 

24  冬麗や月のえくぼの空にあり 
 
    日中の空に浮かぶ頼りない月の景でしょうか。
 
 
 
番外編
 
 11 おはようの小声になりぬ冬の川
  
   寒さに声も節約?
   冬の川の端にあるバス停、吐く息の白さと凍て
   つく景を勝手に想像しました。
 
 
 
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法被衣さんの12月の作品


タラバガニ鎧を脱ぎて腹に落つ 【法被衣】
 
鳥の影湯気をかすめて冬の川  【法被衣】

売り出しの声に押される師走かな【法被衣】