歌子選 (2,3,4,8,9、13)
2 老い一人あの日思って田植えする
労働力が減ってしまって、老いたりといえど、体の続く限り、一人でこうして
田植えをしなくてはいけない。時代の移り変わりの田植えの実態と、かつては
沢山人がいて、あれこれと賑わいだものだが、今は老いの身ひとり、機械を駆使して
がんばっている。何とも切ない思いや、実際大変だろうなあと胸にこたえます。
田植えをしなくてはいけない。時代の移り変わりの田植えの実態と、かつては
沢山人がいて、あれこれと賑わいだものだが、今は老いの身ひとり、機械を駆使して
がんばっている。何とも切ない思いや、実際大変だろうなあと胸にこたえます。
3 整列し風に真向かう田植かな
植え終わった稲が風を受けている様子でしょうか。
あるいは早乙女が並んで 黙々と田植えしているようすでしょうか。
あれこれと景が浮かびます。
あるいは早乙女が並んで 黙々と田植えしているようすでしょうか。
あれこれと景が浮かびます。
4 夕間暮れ家族総出の田植かな
昔は一家総出で田植えしたものです。学校では田植え休みというの
がありました。一度だけその休みに、おばあちゃんの家の田植えに
出かけた記憶があります。日本の原風景も懐かしく目に浮かびます。
がありました。一度だけその休みに、おばあちゃんの家の田植えに
出かけた記憶があります。日本の原風景も懐かしく目に浮かびます。
8 山々を逆さに映す田植えかな
美しい光景ですね。労働を終えた後に、一日の感謝の思いを込めて
たたずんでいる農夫の姿が目に浮かぶようです。まるでミレーの晩鐘をみるような・・・
9 津軽路の田植始まる青さかな
13薫風に包まれに行く鎮守かな
部屋に閉じこもりっきりの仕事を終えたり、煩雑なことを抱えていると、
爽やかな薫風に包み込まれたい、癒されたいと思うのです。良い空気を
爽やかな薫風に包み込まれたい、癒されたいと思うのです。良い空気を
吸って またがんばろうという気になります。