第100回 選句・披講

1 クレソンを 知らずのままに 食べており　　　【きんぎょ】

　　　き
2 味噌汁の具にクレソンの夕餉かな　　　　　【祥雲】

　　　歌　祥　き　牛　し　葉
3 クレソンに挨拶してや遊歩道　　　　　【法被衣】

　　　歌　祥　駒　
4 奥山の朝粥の膳クレソン菜　　　　　　【牛朗】

5 ステーキにクレソン添えて素敵増す　　【一駒】

6 クレソンの採りて料理の門外漢　　　　【風葉】

　　　祥　牛　し
7 クレソンを揺らす湧水音をたて　　　　【歌子】

　　　駒
8 春林を一気に吸い込む山の上　　　　　【しらぶる】

　　　き　法
9　春りんや裾濡れしままうらうらと　　【歌子】

　　　駒　し
10 春の樹の雨を含めば涙色　　　　　　【風葉】

　　　歌　祥　牛　葉
11 春林に囲まれ浸る露天風呂 　　　　　【一駒】

　　　し
12 春林に印のテープ見つけ易し　　　　【牛朗】

　　　歌　き　牛　し　葉
13 春林の膨らみたるや鳥の声　　　　　【祥雲】

　　　駒　葉　
14 風が舞う草木賑やか春林　　　　　　【きんぎょ】

　　　歌　祥　法
17 霞立ち薄紅色の朝となり　　　　　　【きんぎょ】　

　　　歌　牛　法
18 天界の父母のお喋り揚雲雀　　　　　【祥雲】

　　　祥　駒　葉
19 春林に浸す心と体かな　　　　　　　　【法被衣】

20 行く春や一本の樹に千の空　　　　　　【風葉】

　　　き　葉
22 花冷えや手はポケットに休みおり　　【法被衣】

23 ゴザ抱え芽吹く玉川岩盤浴　　　　　　【一駒】

　　　き　法
24 初蝶やよちよち飛んで垣根超す　　　　【しらぶる】

　　　祥　し　法
25 昨年の日記読み読み種浸す　　　　　【牛朗】

　　　法
26 まぶしさに船も隠れる卯浪かな　　　【しらぶる】

　　　駒　牛
27 まなうらに焼きつけられし春爛漫　　　　【歌子】