き 牛
1 残月の駅に降り立つ旅路かな 【祥雲】
駒
2 窓を開け深呼吸し月を観る 【きんぎょ】
2 窓を開け深呼吸し月を観る 【きんぎょ】
つ
3 乾燥機仕上がりブザー月明り 【牛朗】
3 乾燥機仕上がりブザー月明り 【牛朗】
4 満月や憑きが出だして其れロンよ 【一駒】
5 望遠で月揺れ動き接写する 【つゆき】
歌 祥 し つ
6 雑踏の三角の空月よぎる 【法被衣】
歌 祥 き 駒 法
7 大海の月の道行く小舟かな 【しらぶる】
祥 き 牛 法
8 子らの乗る船を見送るまろき月 【歌子】
8 子らの乗る船を見送るまろき月 【歌子】
9 湯上りや泡にスウィング虫の声 【一駒】
歌 法
10 仕舞い風呂あぁ極楽や虫の声 【牛朗】
し 駒 つ
11 虫の音草原狭しコンサート 【きんぎょ】
11 虫の音草原狭しコンサート 【きんぎょ】
し 牛
12 虫の音を心静かに終い風呂 【祥雲】
12 虫の音を心静かに終い風呂 【祥雲】
祥 き 牛 駒 つ
13 よきことを数えつ眠る虫の声 【歌子】
13 よきことを数えつ眠る虫の声 【歌子】
14 風変わる一足先に虫の声 【しらぶる】
し き
15 虫の音やビルの谷間の命かな 【法被衣】
15 虫の音やビルの谷間の命かな 【法被衣】
16 バイクでは虫の防音ままならぬ 【つゆき】
歌 し 牛 駒 法 つ
17 焦げ少し加えし母の茸飯 【祥雲】
駒
18 空高き雲の乱舞は秋とみゆ 【きんぎょ】
18 空高き雲の乱舞は秋とみゆ 【きんぎょ】
歌 祥 き 法
19 七十が百歳祝う敬老日 【牛朗】
歌 牛 法
20 孫に出た母の面影秋彼岸 【一駒】
20 孫に出た母の面影秋彼岸 【一駒】
21 夜長し昼餉の前に別に食ふ 【つゆき】
祥 つ
22 よたよたとお前も子の親秋の蠅 【法被衣】
22 よたよたとお前も子の親秋の蠅 【法被衣】
23 夫婦ってスルメ曲かな竹の春 【しらぶる】
し
24 曼珠沙華煩悩隠す細き指 【歌子】
24 曼珠沙華煩悩隠す細き指 【歌子】