番号 作品
1 残月の駅に降り立つ旅路かな
2 窓を開け深呼吸し月を観る
3 乾燥機仕上がりブザー月明り
4 満月や憑きが出だして其れロンよ
5 望遠で月揺れ動き接写する
6 雑踏の三角の空月よぎる
7 大海の月の道行く小舟かな
8 子らの乗る船を見送るまろき月
9 湯上りや泡にスウィング虫の声
10 仕舞い風呂あぁ極楽や虫の声
11 虫の音草原狭しコンサート
12 虫の音を心静かに終い風呂
13 よきことを数えつ眠る虫の声
14 風変わる一足先に虫の声
15 虫の音やビルの谷間の命かな
16 バイクでは虫の防音ままならぬ
17 焦げ少し加えし母の茸飯
18 空高き雲の乱舞は秋とみゆ
19 七十が百歳祝う敬老日
20 孫に出た母の面影秋彼岸
21 夜長し昼餉の前に別に食ふ
22 よたよたとお前も子の親秋の蠅
23 夫婦ってスルメ曲かな竹の春
24 曼珠沙華煩悩隠す細き指
大変遅くなりましたが、9月の投稿作品をお届けします。いつものように、気に入った俳句を六句選んで、作品番号と感想や句評など一言添えて、10月4日までに送って下さい。送り先はkarakoro575@yahoo.co.jpです。