顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

俳句講座(4) J次郎2編

「ふと口に、上ぼす言葉は、五七五」     (中学国語の時間を偲んで、4)

さて、

五七五を作るときに、ことさらに

古語、古典、から引用することは

正しい方向なのか。

非常に迷う。常識なのか非常識なのか。とね。

2003年の正月に

「雪雲を、裂いて利鎌の、沈み入り」と詠んだ。

すると、「利鎌がわからない。」と答えが返ってきた。

「とがま、と読むんだよ」

「なんのことかわからない」

「鋭利な刃の鎌、よく切れる鎌だよ。」

「この歌に、何で鎌が出てくるの」

「利鎌の月といって、三日月のことだよ」

「じゃあ、そういってよ、わかんないから」


「雪雲を、裂いて三日月、沈み入り」

「それなら、わかった」

じじいはおもしろくない。

それというのも、ふだんは、

「難しい言葉を使えば、高級高尚か?」と問えば

「そんなことはない。」と答えるじじいなのだ。

「できるかぎり平明、簡潔な言葉で、しゃべりたい。」

と主張している、じじいなのだ。

だが、

なんだって五七五にすると

難しく、読み難くしてしまうのだろう。

言ってることと、やってることが違う。

その自分自身の矛盾がおもしろくないのだ。