顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

歌子選 (第21回 選句)

●歌子選 (3,7,31,42、46)


 3,書いてすぐ閉じた日記の鳳仙花 

     日記を書き出したのに、すぐ閉じた気まぐれさと

     触るか触らないうちに種がはじけ飛ぶ鳳仙花との

     連想させる動き、取り合わせがすばらしいと思いました。

     

     
    
     

 7、枝豆を買って家路急ぎ足

     枝豆といえば、青森なら さながら毛豆・・・毛豆は普通の

     枝豆と違ってこくがあってうまいんですよ~~。

     早くかえってゆでて、冷たいビールと・・・・そんな思いが伝わってきました。

     でもね、「家路」「急ぎ足」と ここまで詳細に表現しきらなくても

     いいような気がしました。

     

     


31、枝豆や無我の境地で頬張りし

     無我の境地って言うのが目に見えるようですね。

     ただ、自分の作品を棚に上げての批評ですが、別に「や」とか

     「し」と無理に難しくしなくても

     枝豆を無我の境地で頬張りぬ  とすんなり詠まれたほうが、

     声を出して読んだときに、がくがくせず滑らかでよいように思いました。

     



42、想い出や母を見送る鰯雲

     上五の表現がちょっとひっかかりましたが、「母」と「鰯雲

     のあまりにもうまい取り合わせに、思わずいただいてしまいました。
     

     

     

46、蝉ひとつ望み遂げたか灼けた道

     灼けた道に蝉の抜け殻。。。長い雨季のような日々が続いてついぞ蝉の声も

     聞けなかったようなきがしたが、暑い日がほんの数日だけつづいて、蝉もやっと

     時が来て子孫を残せたのだろうな、あーーよかった。

     望み遂げたか・・・蝉の抜け殻を見てこんな表現が出て

     くるところがすごいなあと思いました。 




★気になった句



     17 ひまわりがみな見上げてる入道雲 

         これは写真でも見ているようなすごくきれいな句で、気に入ったのですが

         ひまわりと入道雲と、季語が二つだったのですよ~。白い雲・・だけでも

         よかったのになあ。

















● 歌子の作品


2 弾ければ六十路かるがる鳳仙花 【歌子】

  12 弾けきれぬ身を持て余す鳳仙花【歌子】  

  21 力尽き日照不足の枯れ枝豆  【歌子】

  30 退院の8月の空晴れ渡る   【歌子】

  38 写生会緑陰に皆集まりぬ   【歌子】

  48 秋の雲集めて蒼し八甲田   【歌子】 





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