かんな選 第22回
●かんな選 【2,24,36,50,52】
2 職ひいてひぐらし本をむさぼりぬ
長い間読みたいと思いながら読めなかった本が沢山あって
やっと出来た時間に 時間を忘れて読みふける。
贅沢な時間の使い方ですよね~ 。
むさぼりぬで思わず頂きました。
24 収穫のりんご気になる野分けかな
収穫の秋 野分けもたくさん発生しますものね~
毎年のように新聞でみます。農家の方のご苦労に感謝しつつ
りんごをいただきます。
そんな気持ちにさせる句だと思います。
36 戸をたたく百鬼夜行の野分けかな
最近はこんな強い台風も高知には上陸していませんが、
子供の頃の第2室戸台風を思い出すほど、迫力のある句で
文句なく選ばさせて頂きました。
50 霧やくる無地の世界を引き連れて
この句を読んだ瞬間、乳白色の霧の中にいるような不思議な
感覚をおぼえました。芸術的な句で、すてきです。
52 秋の月ひとりぼっちで寂しかろう
秋の月だからそう感じるのでしょうね。
夏の月だったらそんな感じしませものね。
上手いな~なんて感心しました。
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