顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

萍漂子選   第22回

●萍漂子選 【14,35、30、37、54】




お世話になります。

どれも捨てがたい作品ばかりです。

思いの外、鑑賞に時間がとられ、選、評はなおエネルギーが必要

とすることを知りました。

しまいには、ただ、気持ち良くて、だったらいいなぁ、という五句

を選ばせて頂きました。






14 冷ややかな霧のデザート食べてみる

     森に霧を食べるが妖精いるよう。





35 いい汗をかいて満月ひとりじめ

     農作業に励んだ一日、月はすでに空高く。






30 野分け去る知らせに一喜一憂す

     去って安堵。しかし、畑の作物は…。





37 月明かし飲み屋の最後の客となり

     まぁるい月が女房の顔に似て…。実感。





54 三日月の切っ先に指乗せてみる 

     実にシュールです。






   以上、よろしくお願いいたします。

   有り難うございました。





萍漂子さんの作品

7 夕餉どき蜩の声に母想ふ 【萍漂子】
17 山辺に蜩よ鳴け母偲ぶ 【萍漂子】
29 蜩や杉の林にとほく聞く【萍漂子】
40 蜩や杉の林を背に樵  【萍漂子】
51 かなかなと亡き娘を呼ぶか蜩は【萍漂子】
53 秋の月やもめが調ふ目玉焼き【萍漂子】
57 名月が夕餉の皿にふたつ出で【萍漂子】