顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

第23回 作品発表と選句・選評の送り方のお願い

お待たせしました。第23回顧問のいないネット句会の

作品発表いたします。

今回の兼題は  新米(牛郎)、吾亦紅(萍漂子 )

秋の夕暮れ(島ちゃん) こおろぎ(法被衣)でした。

じっくり鑑賞し、今回は作品数が、いつもよりかなり

多めですが5句選で、参りましょう。

選句選評も大変だと思いますが、今月26日(月曜日)

必着でよろしくお願いします。送り先は

karako06@yahoo.co.jp

送り方は 次のように統一していただけると、作業に掛かる時間が

短縮できて大変助かります。







   花子選 【1、5、28,38、50】


       1.月仰ぎうさぎを探す無垢心 

       5 かなかなのシャワーで覚めし森の家

      28 臨月の嫁よく眠る寝待月
 
      38 一晩中テレビ相手に野分け待つ

      50 霧や来る無地の世界を引き連れて




のように、ご面倒でも番号と作品をコピーしていただけるとありがたいのです。

(番号と、内容が違っていることもありますので)

感想、句評は一行あけて書いていただけると、編集の手間が短縮できて

助かります。ご協力をよろしくお願いします。















1.新米や粒が光りて有り難く


2.新米の歓喜はじけて田は広し 


3.ノートから飛び立つ鳥の秋の夕暮れ  


4.新米や香りも色もゆうべとは


5.新米や開ければふるさと匂うかな


6.吾亦紅歌が染み入る親不孝 


7.新米に思い出してと宅急便


8.遠き道振り返りてや吾亦紅 


9.新米の香りにひかれ朝目覚め


10.新米を研ぎつつ思う水加減    


11.新米の吹きこぼれたる香りかな  


12.こおろぎの草より仰ぐ理想郷


13.父となる子の腕太し秋の暮


14.悪の華咲かせたころの吾亦紅     



15.色あせてみえる野末にわれもこう



16.無縁墓地ひっそり揺れる吾亦紅



17.日中のこおろぎの背に落ちる汗 



18.バス停に秋の夕暮れ先に着く



19.新米を炊いてぐるりの笑顔かな 



20.われもこう黄泉の世界も紅くそめ



21.新米の香りが充ちる厨かな     



22.酔いつぶれベンチの下にこおろぎが 



23.吾亦紅すっくと立つ修羅の後



24.月の夜半だれか隣にいてほしき



25.新米の香りも高く萱葺き家       



26.ゆく秋の夕暮れ不意に茜雲



27.失恋や秋の夕暮れ抱きしめる



28.新米のおにぎり前に孫はしゃぐ 



29.秋深し事を肴に酔っ払い



30.新米に両手合わせて夕餉かな 



31.蟋蟀のコ―ラス予報明日は晴れ



32新米を切るがごとくに母は研ぎ   



33.深酒をこおろぎどもにおこされて  



34.しがらみの秋の夕暮れ解き放つ



35.こほろぎや溜息めきぬ旅枕



36.こおろぎのだんだん遠くなる夕日    



37.窓下ろす爆音の隅こおろぎが



38.飛び入りのこおろぎそっと部屋の隅



39.カメラ手に秋の夕暮れ急ぎ足 



40.吾亦紅母に背いて詫びる歌詞



41.本を閉じふとこおろぎの鳴き止みし 



42.新米を五感で遊ぶ厨かな      



43鞦韆のゆらり揺られて吾亦紅    



44.ひげ面の哀歌流るる吾亦紅



45.吾亦紅一雨ごとに深き恋   
   


46.職退きて秋の夕ぐれ駅に立ち 
   


47.深酒をこおろぎどもが戒めん 
   


48.狭き家に笑顔寄り添ふ秋の暮



49.封を切る秋の夕ぐれ酒の蔵    



50.あと出しのチョキにしたそな菊の花



51.魚焼く秋の夕ぐれ月高く     



52.溜息を歌に託せやちちろ虫



53.ひとり居の秋の夕ぐれ灯を灯す  



54.北向きの窓は深々碧き空



55.こおろぎが吾のことよとちちろ鳴く 



56.カラス二羽秋の夕暮れ空を行く 



57.こおろぎの問わず語りを湯屋に聴く 



58.こおろぎの声を便りに帰り道



59.駅弁の箸休めてやいわし雲 



60.帰宅時や秋の夕暮れ急ぎ足