●J次郎2選 【11 18 24 41 57】
五句選句
11.新米の吹きこぼれたる香りかな
新米は同趣の句が多くて困りました
2にしようかとも思いましたが
語感がちょっと
これがいちばん説明が少なくてすっきり
18.バス停に秋の夕暮れ先に着く
いつもの時間なのにもう夕暮れ
秋だよなぁと感じる瞬間
24.月の夜半だれか隣にいてほしき
気持ちがわかる、わかるだけに
平板な感じも、でも素直さをとって
41.本を閉じふとこおろぎの鳴き止みし
本を閉じたので鳴きやんだのか
本に夢中だったので気がつかなかったのか
秋、ですねぇ
57.こおろぎの問わず語りを湯屋に聴く
問わず語り、が新鮮に響きます
さて、気になった句ですが
43鞦韆のゆらり揺られて吾亦紅
24の月の夜半とどちらを選ぼうか
迷いました
残念にも、「ブランコ」と読めなかったので
辞書で調べた分だけ印象が弱まりました
きっと、まるこさんの句でしょう
ちょっと前まで漢字にはまってたから
第23回 J次郎2の作品
4.新米や香りも色もゆうべとは【J次郎2】
15.色あせてみえる野末にわれもこう【J次郎2】
26.ゆく秋の夕暮れ不意に茜雲【J次郎2】
37.窓下ろす爆音の隅こおろぎが【J次郎2】
50.あと出しのチョキにしたそな菊の花【J次郎2】
54.北向きの窓は深々碧き空【J次郎2】