祥雲さん選【7、8、10、33、36、48】
7.西瓜割る家族の笑顔寄ってくる
「笑顔寄ってくる 」が効いていて、和やかな
家族の情感を伝えている良句です。
8.井戸底や西瓜宿して丸き空
丸井戸の底に西瓜を冷やしているのでしょうか。
井戸底からの視点で詠まれた新感覚の秀句です。
10.孫の数ただして西瓜切られけり
沢山のお孫さんが西瓜の周りに寄ってきて
いる情景が浮かびます。
数を間違えないように等分に切られたなあという
愛情溢れる良句です。
愛情溢れる良句です。
33.母の萩やさしい色で咲いている
お母さんの丹精の萩でしょうか。
「母の萩」と「やさしい色で」
が良く調和しています。懐旧的な情感溢れる良句です。
36.木戸くぐり露置く萩に阻まれぬ
「露置く萩に」が効いていて、共感的な句で、
情景がありありと浮かんで来る秀句です。
48.会いたくて溜息ひとつ盆の月
会いたい人に会えない思いが「溜息ひとつ」と
「盆の月」に巧く表現されている佳句です。
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●祥雲さんの作品
2.小気味良き一条のひび西瓜切る [祥雲]
15.むずかれる孫の子守の秋暑かな [祥雲]
28.白萩や涙の露をこぼしおり [祥雲]
41.月天心祈る老婆を照らしおり [祥雲]