顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

祥雲さん選 第33回

祥雲さん選【7、8、10、33、36、48】
 
7.西瓜割る家族の笑顔寄ってくる
  
  「笑顔寄ってくる 」が効いていて、和やかな
   家族の情感を伝えている良句です。
 
8.井戸底や西瓜宿して丸き空
  丸井戸の底に西瓜を冷やしているのでしょうか。
  井戸底からの視点で詠まれた新感覚の秀句です。
 
10.孫の数ただして西瓜切られけり
   沢山のお孫さんが西瓜の周りに寄ってきて
   いる情景が浮かびます。
   数を間違えないように等分に切られたなあという
  
   愛情溢れる良句です。
 
33.母の萩やさしい色で咲いている
 
   お母さんの丹精の萩でしょうか。
   「母の萩」と「やさしい色で」
   が良く調和しています。懐旧的な情感溢れる良句です。
 

36.木戸くぐり露置く萩に阻まれぬ
   「露置く萩に」が効いていて、共感的な句で、
    情景がありありと浮かんで来る秀句です。
 
48.会いたくて溜息ひとつ盆の月
   会いたい人に会えない思いが「溜息ひとつ」と
  「盆の月」に巧く表現されている佳句です。
 
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●祥雲さんの作品
 
 2.小気味良き一条のひび西瓜切る [祥雲]
 
15.むずかれる孫の子守の秋暑かな [祥雲] 

 28.白萩や涙の露をこぼしおり [祥雲]
 
41.月天心祈る老婆を照らしおり  [祥雲]