顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

祥雲さん選  第42回

●祥雲さん選 【4、8、18、26、27、43】
 
 
 
 4 野良終えて背負ふ竹かごなめくぢら

   
野良仕事を終えて帰路に就く人の背負う竹籠に蛞蝓が・・・。
 
   時間がゆっくりと流れる山村の絵のような景が浮かびます。
 
 
  
 8 煩悩を捨てきれぬ身やなめくじら

  
 「煩悩」と「なめくじら」が調和しています。

   作者の心情を重ねた味わい深い句です。
 
 
 
18 茶畑や茜襷を探せども

   
茶摘みは今は機械摘みが殆どですから、「茜襷に菅の笠」の

   手摘み全盛の頃を懐かしむ句でしょうか、哀感を含んだ句です。
 
 
 
26 若楓土俵を締める子らの声

  
 「若楓」と「子らの声」が調和しています。

   さらに「土俵を締める」が緊張感を高めています。
 
 
   
27 大空に太子伝説若楓

   
大空に広がっている美しい若楓を眺めていての感慨句か。

   馬小屋で生まれたという聖徳太子伝説と結びつけたところ

   に新鮮さを感じました。

 
43 衣更えさらのこころで会いにゆく 

   
「衣更え」と「さらのこころ」が調和しています。

   想像を掻き立てるゆかしい句です。
               
                      祥雲
 

 
 
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●祥雲さんの作品
 
 
暁光に身を透かしつつ若楓    【祥雲】
 
寧日や新茶を汲みて長話     【祥雲】
 
なめくじら手水の杓を占めており 【祥雲】
 
少女らの清らな肌や更衣     【祥雲】