顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

第71回 祥雲さん選&作品

 
②祥雲さん選【2、3、6、7、8、14】
 
 2 盃に空写してや紅葉酒
   盃と紅葉酒は近すぎるきらいはありますが、情景描写が
   巧みな良句です。見事な紅葉も映っていることでしょう。
   
 3 華やぎの声を集めて紅葉酒
  「華やぎの声を集めて」に惹かれました。作者の心弾む様子が
   彷彿としてくる良句です。

 
 6 奥山の住職と酌む紅葉酒
   枯淡的で、人生をしみじみと想いやる風情の良句です。

 
 7 石窯の煙を追ふて紅葉酒
   石窯の煙の先の紅葉に視線が移ってゆく様子が巧く
   表現された、心穏やかな良句です。
 
 8 目を細め媼のなめる紅葉酒
   「目をほそめ媼のなめる」が季語に調和した、酒を
   こよなく愛する媼の心情が巧みに表現された良句です。
 
 
14 朝霧の中より鈍行列車過ぐ
   臨場感のある、絵のような景の良句で、好きです。
 
 
 
 

祥雲さんの作品

5妻と乗るローカル列車や紅葉酒 【祥雲 】
9夕霧に睫毛濡らして牛帰る    【祥雲 】
17襷待つ走者の影や神無月    【祥雲】