②祥雲さん選【2、3、6、7、8、14】
2 盃に空写してや紅葉酒
盃と紅葉酒は近すぎるきらいはありますが、情景描写が
巧みな良句です。見事な紅葉も映っていることでしょう。
2 盃に空写してや紅葉酒
盃と紅葉酒は近すぎるきらいはありますが、情景描写が
巧みな良句です。見事な紅葉も映っていることでしょう。
3 華やぎの声を集めて紅葉酒
「華やぎの声を集めて」に惹かれました。作者の心弾む様子が
彷彿としてくる良句です。
6 奥山の住職と酌む紅葉酒
枯淡的で、人生をしみじみと想いやる風情の良句です。
7 石窯の煙を追ふて紅葉酒
石窯の煙の先の紅葉に視線が移ってゆく様子が巧く
表現された、心穏やかな良句です。
8 目を細め媼のなめる紅葉酒
「目をほそめ媼のなめる」が季語に調和した、酒を
こよなく愛する媼の心情が巧みに表現された良句です。
14 朝霧の中より鈍行列車過ぐ
臨場感のある、絵のような景の良句で、好きです。