NO | 特並選 | 作品・選者の句評感想 | 作者 |
1 | 三百の棚田や爽と青田風 | 祥雲 | |
並選 | 三百の棚田や爽と青田風 【丑郎選】日本の原風景を彷彿感じます。 | 祥雲 | |
並選 | 三百の棚田や爽と青田風 【歌子選】棚田の稲が青々と揺れている風景、なんと豊かで美しいこと。 | 祥雲 | |
特選 | 三百の棚田や爽と青田風 【法被衣選】棚田を見下ろす丘の上に風が気持ちいい。爽の一文字が効いています。 | 祥雲 | |
2 | 予報士の予報の当たる薬降る | 丑郎 | |
3 | 蛍舞う旅籠の庭に山の水 | あらまち一駒 | |
特選 | 蛍舞う旅籠の庭に山の水 【祥雲選】昔の母の実家の景に似ていて、共感の選です。 |
あらまち一駒 | |
並選 | 蛍舞う旅籠の庭に山の水 【歌子選】美しく懐かしい風景が浮かんできます | あらまち一駒 | |
4 | 身を捧げ散りし若者蛍来る | 歌子 | |
特選 | 身を捧げ散りし若者蛍来る 【丑郎選】あの大戦で亡くなった方々の冥福を祈ります。 | 歌子 | |
並選 | 身を捧げ散りし若者蛍来る 【法被衣選】哀しい戦争の記憶、今は平和になって蛍が飛び交います。蛍の明滅が何かを語りかけているよう。 | 歌子 | |
5 | 都会の庭園蛍飛び交う哀しさよ | 法被衣 | |
6 | 姉川の闇を分け行く蛍狩 | 丑郎 | |
並選 | 姉川の闇を分け行く蛍狩 【あらまち一駒選】蛍狩は真っ暗闇とそこに飛ぶ光の出会いそんな思い出が浮かぶ句です | ||
7 | ぶいぶいと夏蚕(なつご)の糸を繰るばあば | 祥雲 | |
特選 | ぶいぶいと夏蚕(なつご)の糸を繰るばあば 【あらまち一駒選】絹糸の貴重さ滲む句でとてもいい。 | 祥雲 | |
並選 | ぶいぶいと夏蚕の糸を繰るばあば 【法被衣選】蚕の糸を紡ぐシーンは観た事ありませんが、ガンジーの動画での記憶があります。記憶にとどめたい日本の風景。 | 祥雲 | |
8 | 逆さ富士映る隙なし青田かな | あらまち一駒 | |
9 | 夕暮の津軽路揺るる青田かな | 歌子 | |
並選 | 夕暮の津軽路揺るる青田かな 【あらまち一駒選】津軽大地の雄大さが浮かびます | 歌子 | |
10 | 雌を待つ源氏蛍の明滅す | 祥雲 | |
11 | 蜘蛛の巣を両手で払ふ農具小屋 | 丑郎 | |
12 | 省エネで巣を張る蜘蛛の光る罠 | あらまち一駒 | |
13 | 何を捕るつもりや蜘蛛の巣大きすぎ | 歌子 | |
並選 | 何を捕るつもりや蜘蛛の巣大きすぎ 【丑郎選】蜘蛛に聞いてみたくなりますね。 | 歌子 | |
14 | 大空の中心に居る蜘蛛静か | 法被衣 | |
並選 | 大空の中心に居る蜘蛛静か 【祥雲選】静から動に移る前の無気味な静けさを感じさせる良句です。 | 法被衣 | |
並選 | 大空の中心に居る蜘蛛静か 【歌子選】360度に神経を張り巡らし、気配を消してその時をじっと待っている蜘蛛の確かな自信みたいなものが伝わってきます | 法被衣 | |
15 | 九羽なる軽鴨(かる)の親子のグァ〜ピヨと | 祥雲 | |
16 | 若竹や雨となりたる鯖街道 | 丑郎 | |
並選 | 若竹や雨となりたる鯖街道 【祥雲選】若狭から京都へ新鮮な鯖を運んだとされる「鯖街道」と新鮮な若竹を取り合わせたところが気に入りました。 | 丑郎 | |
17 | 青虫や絵本にそっくりよく食うが | あらまち一駒 | |
18 | 岩木山を借景にして花菖蒲 | 歌子 | |
19 | 夏至の夕校庭にまだ子らの声 | 法被衣 | |
20 | オプジーボ藁をも縋る薬降る | あらまち一駒 | |
21 | 縄文の太き柱や薬降る | 歌子 | |
並選 | 縄文の太き柱や薬降る 【丑郎選】三内丸山遺跡見学思い出しました。 | 歌子 | |
並選 | 縄文の太き柱や薬降る 【あらまち一駒選】縄文時代の人々も雨に濡れてたんだよね |
歌子 | |
22 | 六度目のワクチン接種や薬降る | 法被衣 | |
23 | ひねもすや雄を従え女郎蜘蛛 | 祥雲 | |
24 | 長老に出来褒められて青田風 | 丑郎 | |
並選 | 長老に出来褒められて青田風 【祥雲選】苗の植え付けが上手にできて長老に褒められた実感を詠んだ句でしょうか。 | 丑郎 | |
特選 | 長老に出来褒められて青田風 【歌子選】なんとも誇らしく気持ちのいい句です。 | 丑郎 | |
並選 | 長老に出来褒められて青田風 【法被衣選】褒められる事はとっても嬉しいですね。ましてやその道の長老ではなおさら。 青田風も心地よい。 |
丑郎 | |
25 | 直線の青田の海や陽は高し | 法被衣 |