① 祥雲さん選【13、18、20、22、39、55】
13 出迎えは古びた宿の夏燕
古びた宿でまず出迎えてくれたのは、宿の主人
ではなく夏燕だったという景か。懐かしさと嬉
しさの混じった余韻のある句です。
18 夏燕いつもの巣から新生命
毎年忘れずに来てくれる燕、そして可愛らしい
雛が嘴と頭を覗かせている様子が覗えます。
愛情あふれる句で、好きです。
20 口元は童顔のまま夏燕
燕のアップの写真を見てみるとまさにその通りです。
観察の鋭い愛情あふれる句で、好きです。
観察の鋭い愛情あふれる句で、好きです。
22 脱ぎ捨てて駆け出す童夏燕
履物を脱ぎ捨てて夏燕を追っかけてゆく可愛い童の
姿が彷彿とします
童に作者自身を重ねた秀句です。
39 麦わらの帽子と竿も昼寝せよ
作者の子供時代の回想句でしょうか。
共感の選です。
55 夕焼けや壁にもたるる恋心
すべての言葉が決まっています。情感溢
れる秀句で、好きです。
以上 祥雲
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●祥雲さんの作品
家蠅の手もみながらの昼餉かな | 祥雲 |
あめつちを飛翔一閃夏燕 | 祥雲 |
黄金の浄土に至る夕焼かな | 祥雲 |
小魚を麦藁帽で掬いけり | 祥雲 |
夏川やドレミファ橋をポンポンと | 祥雲 |