顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

祥雲さん選 (第43回)

① 祥雲さん選【13、18、20、22、39、55】
 
 
 

 13 出迎えは古びた宿の夏燕
 
    古びた宿でまず出迎えてくれたのは、宿の主人
 
    ではなく夏燕だったという景か。懐かしさと嬉
 
    しさの混じった余韻のある句です。
 
  
 18 夏燕いつもの巣から新生命
 
    毎年忘れずに来てくれる燕、そして可愛らしい
 
    雛が嘴と頭を覗かせている様子が覗えます。
 
    愛情あふれる句で、好きです。
 

 
 20 口元は童顔のまま夏燕
 
    燕のアップの写真を見てみるとまさにその通りです。
    
    観察の鋭い愛情あふれる句で、好きです。
 
 
 
 22 脱ぎ捨てて駆け出す童夏燕
 
    履物を脱ぎ捨てて夏燕を追っかけてゆく可愛い童の
 
    姿が彷彿とします

    童に作者自身を重ねた秀句です。

   
 39 麦わらの帽子と竿も昼寝せよ
 
    作者の子供時代の回想句でしょうか。
 
    共感の選です。
 
 
 55 夕焼けや壁にもたるる恋心
 
    すべての言葉が決まっています。情感溢
 
    れる秀句で、好きです。
        
         以上          祥雲
 
 
 
 
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●祥雲さんの作品
 
家蠅の手もみながらの昼餉かな祥雲
あめつちを飛翔一閃夏燕祥雲
黄金の浄土に至る夕焼かな祥雲
小魚を麦藁帽で掬いけり祥雲
夏川やドレミファ橋をポンポンと祥雲