顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

祥雲さん(第52回)

①祥雲さん選【15、18、27、37、41、49】
 
15 段取りを違ふことなく鳥帰る
   段取りがDNAの如く脳裏に埋め込まれているような
   渡り鳥の習性を巧く表現した句です。
 
  
 
18 やはらかき雨降る日がな鳥帰る
 
   
   
   
   渡り鳥の北帰行を寂しくも温かく見守っている作者の
   優しさを感じる句です。
   
 
   
            
27 酢のものの若布や海のエメラルド
   
   若布は酢を加えると緑が一層鮮やかになる。
   「エメラルド」という表現がその美しさと嬉しさを
   巧く表現した句です。
  
   
 
37 つくしんぼ仲良く見上ぐ土手の空
   
   川土手のつくしんぼが空を見上げている景でしょうか。
   摘みに来た仲の良い親子の姿も重なって感じられます。
   
   
 
41 卒業の児童二人や過疎の村
   
   過疎の村の児童二人の卒業風景。寂寥感の溢れる句です。
   元気に巣立って欲しいものです。
 
 
 
49 ぽかぽかと窓辺長閑なバスの旅
   春の長閑なバスの旅。
   こっくりと居眠りをしそうな幸福感溢れる句です。
     
 
 
 
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祥雲さんの作品
 
 
1.春一番駅の銀輪皆倒れ【祥雲】
10・この湖を心に刻み鳥帰る【祥雲】
19.大揺れの海中林の若布かな【祥雲】
28.父を待つ今宵の酢物つくしんぼ【祥雲】
38.諸々の思いを胸に卒業す【祥雲】
47.のどけしや薄茶を立てる妻の影【祥雲】