①祥雲さん選【15、18、27、37、41、49】
15 段取りを違ふことなく鳥帰る
段取りがDNAの如く脳裏に埋め込まれているような
渡り鳥の習性を巧く表現した句です。
18 やはらかき雨降る日がな鳥帰る
段取りがDNAの如く脳裏に埋め込まれているような
渡り鳥の習性を巧く表現した句です。
18 やはらかき雨降る日がな鳥帰る
渡り鳥の北帰行を寂しくも温かく見守っている作者の
優しさを感じる句です。
27 酢のものの若布や海のエメラルド
若布は酢を加えると緑が一層鮮やかになる。
「エメラルド」という表現がその美しさと嬉しさを
巧く表現した句です。
37 つくしんぼ仲良く見上ぐ土手の空
川土手のつくしんぼが空を見上げている景でしょうか。
摘みに来た仲の良い親子の姿も重なって感じられます。
41 卒業の児童二人や過疎の村
過疎の村の児童二人の卒業風景。寂寥感の溢れる句です。
元気に巣立って欲しいものです。
49 ぽかぽかと窓辺長閑なバスの旅
春の長閑なバスの旅。
こっくりと居眠りをしそうな幸福感溢れる句です。
春の長閑なバスの旅。
こっくりと居眠りをしそうな幸福感溢れる句です。
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祥雲さんの作品
1.春一番駅の銀輪皆倒れ【祥雲】
10・この湖を心に刻み鳥帰る【祥雲】
19.大揺れの海中林の若布かな【祥雲】
28.父を待つ今宵の酢物つくしんぼ【祥雲】
38.諸々の思いを胸に卒業す【祥雲】
47.のどけしや薄茶を立てる妻の影【祥雲】