顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

歌子選&作品

歌子選 【2,  6, 12,  14  23】
 
2 童去り手袋ひとつ雪まつり
    雪祭りは大人にも子供にも共有できる楽しさがあります。
    忘れ物の手袋が片方だけ、大きな雪だるまさんに?あるいは
    雪灯籠の傍らに?乗っかっています。手袋ひとつに焦点を合わせたところが
    うまいと思いました。
    
 
6 雪まつり母の童心目覚めさせ
    60過ぎたいまでも、子どもと混じって雪の大きな坂を、タイヤに乗って
    滑りたい、そりに乗りたい、そんな衝動がわき上がります。小さかった時の
    楽しくて仕方のなかった体験が、蘇るんですよね。『母』と現在の自分が
    重なりました。母の童心目覚めさせの着眼がいいと思いました。
    
 
12 ならぬことはならぬの教へ大吹雪 
    上五中七と、季語の吹雪とは 遠くかけ離れているのですが、
    『いけないことはいけないのです』と昔からの教えを、思い出させるかの
    ような吹雪。雪国では、大吹雪という表現よりも、猛吹雪というほうが
    ピンときますが。        
 
14 露天風呂吹雪の中に顔三つ
    思わずぷぷって笑ってしまいました。吹雪の中の露天ぶろはほんとに
    気持ちがいいものですが、お湯に浸かっている部分だけです。他はあまり
    にも寒いので、一度お湯にはいあったら、もうなかなか抜け出せません。可
    笑し見のある句ですね。
 
   
23 雲水の素足に草鞋日脚伸ぶ
     雲水僧の素足に着眼したとは、驚きました。
     素足はさむかろにと思いながら見つめていた作者のやさしさが、
     にじんできます。句を作る時、悩むのが助詞の使い方。
     素足に がいいか、素足の がいいか、素足は がいいか。。
     この一語の使い方ひとつで、句が違ってきますね。
     
     
   
   ♪♪・・・・♪・・・・・♪♪・・・・♪・・・・・・♪・・・・・・・♪……♪・♪・・・・・・・♪……♪
 
歌子の作品
 
 8.歌子

⑧豊作の夢積み上げて雪祭      【歌子】
津軽女の覚悟きっぱり吹雪舞ふ   【歌子】
⑳方言の行き交ふている露商かな   【歌子】