2 頬赤く貝をすする子蜆汁
ほっぺを赤くして蜆汁を啜っている子の様子が目に
見えるようです。
ほっぺを赤くして蜆汁を啜っている子の様子が目に
見えるようです。
3 懇ろな鍬の手入れや土恋し
土恋しを季語とされたのでしょうか。土だけだと季語
にはなりませんし、土恋しという表現が少し生っぽ
すぎる気がします。『水温む』はどうでしょうか。
にはなりませんし、土恋しという表現が少し生っぽ
すぎる気がします。『水温む』はどうでしょうか。
8 風雪の雲の切れ間に陽はやさし
青空が顔をのぞかせた五分後には、猛吹雪ということ
がざらにある雪国の実感が伝わってきました。
がざらにある雪国の実感が伝わってきました。
16 片栗や山唄捧げる祠前
山唄をささげる祠前に片栗の花が咲いてる・・・剛と柔、大と小の取り合わせと、人も被造物も
目に見えない神をたたえている一瞬の神々しい様子が目に浮かびました。「捧げる」は
「捧ぐ」が文法的に正しいのではないかと思いますし、字数がおさまるのではないでしょうか。
21 春光を蹴る児のあんよ乳母車
乳母車の赤ん坊のあしが、春光を蹴っている、愛らしい句だと
思いました。
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歌子の作品
23 春光や手水四方に飛び散りぬ 【歌子】
13 かたくりの花島一つほしいまま 【歌子】
1 ねぶりかけしつつ花の句詠んでをり 【歌子】