牛
1 田の隅で童遊びし捨案山子 (道草)
1 田の隅で童遊びし捨案山子 (道草)
羽 し
2 案山子には案山子の誇りじっと立つ (歌子)
道 祥 葉
3 ぽつねんと実りの海の案山子かな (法被衣)
4 雀には優しすぎたか藁案山子 (牛朗)
葉 し
5 装ひに流行り廃りの案山子かな (羽林)
5 装ひに流行り廃りの案山子かな (羽林)
牛
6 母娘して箒の魔女の案山子建て (祥雲)
7 只ながら仕事休まぬ案山子かな (しらぶる)
歌
8 廃線の噂とどかぬ案山子かな (風葉)
8 廃線の噂とどかぬ案山子かな (風葉)
羽 葉 法
9 一日終え野良を乾かす蘆火かな (道草)
9 一日終え野良を乾かす蘆火かな (道草)
道 祥 し 牛
10 蓑虫や飛び出す勇気今一つ (歌子)
11 山栗を拾い歩いて古戦場 (牛朗)
道
12 秋めくやいささか歩幅広くなり (羽林)
葉
14 すずむしのある日突然包囲網 (しらぶる)
14 すずむしのある日突然包囲網 (しらぶる)
道
15 実に生き虚も捨てきれぬ月下なり (風葉)
16 カーテンの向こうに吠ゆる野分かな (法被衣)
祥
17 白萩やぽっと咲く初恋に似て (道草)
歌 羽 祥 法
20 身の丈に合う貸杖や萩の山 (牛朗)
歌
21 初萩の風や古刹の木々揺らせ (羽林)
歌 羽 法 し
22 鐘の音に萩の白露まろび落つ (祥雲)
歌 羽 葉 法 牛
23 山の端に萩のこぼれて径狭し (しらぶる)
道
24 萩の風ふた町越えて戸を叩く (風葉)
*転記漏れやミスがないか、ご確認ください。