兼題 「団栗」 「茶の花」 「木枯 」 「囲炉裏」
牛 道
1 トトロかな団栗積みて子を騙す 【秋春】
2 手のひらにどんぐり載せて唄いだす 【しらぶる】
3 団栗や落ち葉の下で転がりぬ 【道草】
4 団栗のままごと遊び馳走かな 【牛朗】
祥
5 どんぐりを追ひて木陰のリス速し 【法被衣】
5 どんぐりを追ひて木陰のリス速し 【法被衣】
歌 牛 し 法 道
6 どっちかとどんぐり握る児のこぶし 【祥雲】
6 どっちかとどんぐり握る児のこぶし 【祥雲】
7 パソコンの前で団栗遊ばせり 【羽林】
祥 秋 羽 し 法
8 お下がりの服より団栗こぼれ落ち 【歌子】
8 お下がりの服より団栗こぼれ落ち 【歌子】
牛
9 纏足の宿命悲しきお茶の花 【秋春】
9 纏足の宿命悲しきお茶の花 【秋春】
秋
10 茶の花を新幹線から探しけり 【しらぶる】
10 茶の花を新幹線から探しけり 【しらぶる】
11 茶の花や絣姿がよく映えて 【道草】
羽
12 茶の花に 少し休みぬ箒の手 【牛朗】
12 茶の花に 少し休みぬ箒の手 【牛朗】
歌 祥 羽
13 茶の花や遠くに笑みの老夫婦 【法被衣】
13 茶の花や遠くに笑みの老夫婦 【法被衣】
歌 羽 し 法 道
14 茶の花の奥に浄土の光かな 【祥雲】
歌 牛 祥 法
15 茶の花や職人揃ふ地鎮祭 【羽林】
15 茶の花や職人揃ふ地鎮祭 【羽林】
し
16 泣きにきて白き茶の花揺れ通す 【歌子】
16 泣きにきて白き茶の花揺れ通す 【歌子】
17 凩一号手を離さずにきっと向く 【道草】
18 日曜日木枯待ちて耳覆う 【秋春】
歌 牛
19 木枯へ向かう自転車低姿勢 【しらぶる】
歌 秋 し
20 木枯に背を押されゆくポストまで 【牛朗】
歌 牛
19 木枯へ向かう自転車低姿勢 【しらぶる】
歌 秋 し
20 木枯に背を押されゆくポストまで 【牛朗】
祥
21 木枯や一人佇む海の縁 【法被衣】
21 木枯や一人佇む海の縁 【法被衣】
22 木枯や肩寄せ合いて鍋つつく 【祥雲】
秋 道
23 木枯や出会ひ頭にぶつかりて 【羽林】
23 木枯や出会ひ頭にぶつかりて 【羽林】
祥 秋 法
24 木枯やひしと抱き合う始発駅 【歌子】
24 木枯やひしと抱き合う始発駅 【歌子】
25 胸躍りあたま隠して深囲炉裏 【秋春】
秋 羽
26 ぼんやりと炎見つめる囲炉裏かな 【しらぶる】
26 ぼんやりと炎見つめる囲炉裏かな 【しらぶる】
歌 牛 し 法
27 炉にかざす米寿の母の曲がり指 【道草】
27 炉にかざす米寿の母の曲がり指 【道草】
羽 道
28 息とめて囲炉裏の灰に描く模様 【牛朗】
28 息とめて囲炉裏の灰に描く模様 【牛朗】
祥 道
29 朝餉には灰清めらる囲炉裏かな 【法被衣】
29 朝餉には灰清めらる囲炉裏かな 【法被衣】
秋 し 法
30 また同じ父の話や囲炉裏端 【祥雲】
30 また同じ父の話や囲炉裏端 【祥雲】
牛
31 あれこれと思ひ出話囲炉裏端 【羽林】
31 あれこれと思ひ出話囲炉裏端 【羽林】
秋 羽 道
32手をかざし昔話の囲炉裏かな 【歌子】
32手をかざし昔話の囲炉裏かな 【歌子】
第72回の選句と作者の発表をいたします。
(申し訳ありませんが、記載漏れや間違いがないか、各自お確かめください)
今月は、秋春さんが初参加されました。女性のご登場、大変うれしく思います。
それぞれの感想は、追って掲載しますので、お待ちください。