顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

第74回 法被衣さん選&作品

①法被衣さん選【14、5、10、2、23、3】
 
14    ましろなる障子に隠る孫の影

お孫さん本人は隠れているつもりでもこちらからは丸わかり、
隠るの一言がきいて絶妙。
映る、では平凡になってしまいますね。
 
 
5     シャツ一枚ハウス仕事や寒椿

ビニールハウスの中は真冬でも暑いくらいですね。
日常の暮らしをうまく詠み込んでおられると思います。
 
 
10     後ろ手に閉める障子の真かな

障子を後ろ手に閉める、なんとも謎めいたスリリングな句です。
 
 
2     来客に慌て起きたる寒椿

宅配便とかよくあります。髪の毛ボサボサ、目ヤニとりつつ・・・。
 

23     ポケットに読みかけの本日脚伸ぶ

陽だまりで読書ができる陽気にはまだちょっとでしょうか。
のんびり感がよいです。
 
 
3     紅の口尖らせつぼみ寒椿
つぼみの堅く閉じている様子が浮かびます。
観察眼に一票。
 
 
 
 
★法被衣さんの作品

障子開け湯煙の湧く東北路  【法被衣】
公園の隅の孤独や寒椿    【法被衣】
大寒や関東の風おとなしく   【法被衣】