⑤法被衣さんの作品
春菊の花の放射の刺身かな 【法被衣】
春泥の珍しくあり大都会 【法被衣】
潮騒や椰子の梢におぼろ月 【法被衣】
法被衣さん選【 25、6、22、9、2、11】
25 丸くなる朝の挨拶水温む
丸くなる、の表現がなんとも絶妙。
6 徘徊の思惟連れてや春の泥
身近な問題になりつつありますね。
22 白粥の海に梅干し建国日
シンプルで鮮やかな色が目に浮かびます。
9 春泥や生家に続く狭き道
狭い道だからこそ未舗装なんでしょうか。
不便でも風情がありますね。
2 春泥の靴はみ出しぬ男所帯
安全靴でしょうか、働き者の巣窟ですね。
11 春菊や売り出す声に癖ありて
市場の光景でしょうか、独特な売り子の声を
聞く機会も減りました。
聞く機会も減りました。