顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

祥雲さん  第75回

④祥雲さん

春泥にぴちゃぴちゃ遊ぶ子等の影  【祥雲】
色香立つ春菊ふつと煮ゆる鍋    【祥雲】
白粥の海に梅干し建国日       【祥雲】
 

    祥雲さん選 (9,12,17,21,23,24)
 
 9.春泥や生家に続く狭き道
    舗装されていない生家の道、久し振りに生家を訪れた
    時の感慨句でしょうか。懐かしさが滲む良句です。   
 

 12 オムレツに刻む春菊朝餉かな
  
    彩の良さが際立つ、美味しそうな朝餉の景が浮かびます。
    オムレツに春菊を入れるのは経験がありませんが、
    美味しそうですね。
 
 
 17 春菊や水にさらされ青を増し
    春菊の特徴を巧く表現された良句です。 
 
 
 21 ベンツ買う目標立てて卒業す
    ベンツは若者の憧れだった頃の卒業時の感慨句で
    しょうか。若者の上昇志向の気分の横溢した良句です。
 
 
 23 潮騒や椰子の梢におぼろ月
    南洋の島での望郷の念を詠んだ句でしょうか。
    哀愁と望郷の滲んだ良句です。 
  
 
 24 少しずつ打ち明け話水温む
    「水温む」頃には堅かった心も少し緩んできて、打ち明け話が
    できるようななったという句意でしょうか。季語が活きた良句です。
             以上         祥雲