顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

第84回  11月の法被衣さん選&投稿句

 
 
 
⑥法被衣さん選 【5、21、20、19、18、24】
 
 
5   杖にあご乗せて翁の日向ぼこ

この景ののんびり感がなんともたまりません。

21  水底に命預けて破れ蓮

冬場の蓮の見えている部分の無惨な姿、
それでも見えない水中に命のエネルギーが眠っている、
鋭い視点に感心させられました。
 
 
20  バクと踏む朴の落ち葉の山路かな

とっても静かな山道を行く時、大きな朴の乾いた
葉っぱを踏む音が聞こえて来るようです。
 

19  菓子箱に小銭の数多冬温し
 
ちょっと厚めの菓子箱に小銭、何とも言えぬ懐かしさ
があります。近頃の菓子箱は頼りないです。
 
 
18  幼き日父の胡坐の温め酒

父上の胡座に乗っている光景が浮かびました。
お酒のにおいは嫌だけど父の温もりは心地よい?
 
 
24  定食の鍋奉行われ一人侘ぶ

一人での食事は侘しさもあるけれど、鍋の贅沢さ
を楽しむのもまたよし、というところでしょうか。
 
 
 
法被衣さんの投稿句

猫たちは相似形にて日向ぼこ 【法被衣】
桐一葉高倉健に重ねをり   【法被衣】
焼き芋を両手で抱く家路かな 【法被衣】