1 | 印むすぶ菩薩の指に春の風 |
2 | 血だらけの顔上げもどる恋の猫 |
3 | 何時になるコロナ征伐春彼岸 |
4 | 建国記念日猫寝息たてており |
5 | 臥して知る夫の気配り春の暮 |
6 | 春浅し詩人に成れない鳥も居る |
7 | ビバルディの四季聴く朝や春浅し |
8 | 曇り行くフロントガラス春浅し |
9 | モゾモゾと退職願い春浅し |
10 | 寄せ豆腐掬う手に湯気春浅し |
11 | 浅春や伊豆の湯宿の山のもの |
12 | 若鮎は遡上す一葉流るるまま |
13 | 追さで漁小鮎たばしる鳥の羽根 |
14 | 若鮎や座興に歌ふ演歌かな |
15 | 魚道(うおみち)に煌めき群れる小鮎かな |
16 | 若鮎を指さす子らも元気なり |
17 | 若鮎や釣り解禁日先の先 |
18 | 川の辺のあんよの音や黄水仙 |
19 | 何事もなきこそ嬉し黄水仙 |
20 | 空仰ぎ群れて首振る黄水仙 |
21 | 黄水仙流れに沿いて凛と立つ |
22 | モナリザのごとほほ笑む遺影黄水仙 |
23 | 黄水仙花瓶の水が腐り出し |
2月の投稿作品がそろいました。選句は5句とします。特に良いと思った番号に◎をつけ、感想も一言お願いいたします。選句の締め切りは、2月28日まで、haikude575@yahoo.co.jpへよろしくお願いいたします。