顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

かんな選  (第21回 選句)

●かんな選 (7,11,13,14,30)




7  枝豆を買って家路急ぎ足


   仕事帰りに新鮮な枝豆を店頭でみつけ、

   早く湯がいてお風呂上りにビールが
  
   飲みたい~!  なんて想像しながら家路を急ぐ。

   作者の気持ちがなんとなく解り、微笑ましい句だ

   と思いました。





11 ほうせんか種飛ばした日走馬灯

   私が子供の頃の想い出の花は、鳳仙花、

   鶏頭、かんなでした。

   その中でも鳳仙花は種が大きくなるのを待ちかね

   てつまんで種を飛ばしたものでした。この句をみて

   私も走馬灯のように幼かった頃の記憶がよみがえりました。 
 



13 我が行方自分で探す八月尽

   定年退職なのでしょうか? 

   人生の岐路に立ったとき自分の行方は自分で決めなければ

   いけませんものね。

   八月尽が効いているような気がします。




14 八月や広島の友便り在り

   父も広島に原爆が落とされた日、広島駅にいたそうです。

   広島在住の被爆者の方からの便り、今年も元気で過されている。

   父の言葉を思い出しました。




30 退院の8月の空晴れ渡る

   何日入院されていたのでしょう?

   病院のエアコンの中でずーっと過されてきた病み上がりの身体には

   晴れ渡った8月の気温は厳しいですね。

   作者の意図とは違うように解釈したのかもしれませんが・・・・。














●かんなの作品


 10 八本の手が行く先に枝豆が 【かんな】

 19 点滴の向こうにみえる入道雲 【かんな】

 28 ヨーイドン玉も弾ける鳳仙花 【かんな】

 37 息粗く緑陰めがけ走る犬  【かんな】

 45 八月や宿題の山一つづつ 【かんな】