顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

歌子選 第34回

●歌子選 【3、4、20、36、40】
 
3.唐辛子迷ってはじく飯支度
 
   料理の本でも見ながら、夕食の支度をして

   いらしたのですね。それで、唐辛子とある

   から一応用意してはあるけど、辛いの苦手!

   これは使わないことにしよう、主婦ならではの

   句ですね。
 
 
 
4 唐辛子夕日の軒に遠筑波
 
  軒下の唐辛子、遠くに筑波山が見えている

  素材は唐辛子なのに、これほど広い情景を

  詠めるんですねえ。
 
 
20 枝豆の弾けて子猫気色ばみ 
 
     動くものに反応する猫ちゃんの習性ですね。

  まだ若い猫ちゃんなんでしょう。

  気色ばむという一言に 猫ちゃんの動きや

  音まで聞こえてきそうです。
 
 
 
36 二人して二輪車で行く花野かな
 
  花野を、自転車の二人がゆるゆると走って

  いる健やかさ、平和な関係、花野の美しさ

  が目に浮かび、句の中のふたりがうらやましい。
 
 
 
40 蟋蟀のわれも独りと鳴く夜かな
 
  われも独りと鳴く夜・・・自分の孤独を

  蟋蟀に言わせていて、独り居の物悲しさ

  寂しさに、胸が切なくなります。

  
 
42 週末の里は田を焼く煙這う
 
  兼業農家の週末風景なのですね。

  青森では最近稲刈りをしているので、そのうち

  こんな風景を見ることになるでしょう。
 

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歌子の作品
 
2.藁葺の軒にゆらゆら唐辛子    【歌子】
 
14.枝豆やいらぬ一言悔ひており  【歌子】
 
26.大花野三味の音風と戯る     【歌子】
 
38.よくできた案山子と知らず話しかけ【歌子】