顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

第37回 選句発表

作品番号       作  品 
 
1   ことことと黒豆を煮る年の暮
 
         蝸 法 萍  流
2   この月日押され流され年の暮れ  
 
3   歳の暮れ流れる曲の忙しなさ
 
4   歳の瀬や大荷物行く問屋街
 
5   ピューピューと吹かれて寒し年の暮れ
 
         し  歌
6   一人身や所在なくして年の暮れ 
 
        
7   また一つ悔いを重ねて歳の暮れ  
 
8   歳の暮れ椅子にもたれて昼寝かな
 
        祥  歌
9   生かされてお蔭で無事に年の暮れ 2
 
        朝 法 島
10  四つ角のタバコ屋閉じて年の暮れ  
 
11  歳の暮れひらきなおりて並の月
 
         か 次
12  頭だけ前へ前へと年の暮れ  
 
         牛
13  今年こそなにも出来ずに歳のくれ  
 
         蝸 島 し 歌
14  幼子は目貼りに指を隙間風  
 
         歌 風 次 流
15  ひとり寝の夜具の衿引くすきまかぜ
 
16  隙間風吹けば飛ばせり風と消え
 
17  息をせるカーテン越の隙間風
 
         祥 萍
18  隙間風気づかぬふりで米をとぐ  
 
          
19  隙間風淋しくないと強がって  
 
20  隙間風毛布の中で丸くなり
 
21  隙間風どこからか香るコーヒーの 
 
         
22  湯上りは極楽気分隙間風   
 
          か
23  風呂にゆく足をすくます隙間風  
 
24  厠にて友を襲いし隙間風        
 
25  隙間風決してうんとは言はぬ夫
 
         牛 風 
26  隙間風妻は換気と笑い顔  2 
 
         か
27  さくと刃を入れし白菜真二つに  
 
28  白菜をはむやシャキリと妻若し
 
29  白菜や巻いて育てて上手知る
 
         朝 歌   流
30  白菜の精ごと包む古新聞
 
         祥 牛 法 し  風
31  朝もやに白菜つける白い息
 
         島 萍
32  虫食いの白菜作る頑固者   2 
 
33  白菜の一刀両断小気味良き 
 
34  白菜や皆が集まる時を待つ
 
35  白菜漬け日韓選ぶ口喧嘩 
 
36  縛られて畑の白菜ややしおれ
 
         蝸
37  寒き日を待ちて白菜漬けそこね 
 
         
38  不揃いの白菜ぶ厚く古新聞  
 
39  4つに割り白菜つけて自慢顔
 
40  着ぶくれに身動きとれぬ電車中
 
         島 次
41  着ぶくれて人みな無口となりにけり 2 
 
 
42  着ぶくれと裾の鼻みず懐かしや
 
         祥 朝 蝸
43  着膨れの影戯るる親子かな
 
44  着膨れてようやく降りた電車かな
 
45  青っぱな着膨れ坊主今はパパ
 
         風 か
46  着ぶくれと言って差し引く体重計 2 

 
47  着膨れやなんと身体の骨細し 
    
        
45-2  着ぶくれと思ってやりたい我が家内 
 
48  着ぶくれてやじろべのよな女子高生
 
        牛 風  流
49  着ぶくれた母が手を引く半ズボン  
 
50  六十路女や着膨れているわけでなし
 
51  着膨れていつもと違う妻がいて
 
52  気が付けば皆寄り添いし堀炬燵
 
        島 か
53  それぞれの居場所定まるこたつかな 2 
 
        祥 し
54  小夜更けの炬燵に足や小宇宙   2 

 
        朝 牛 歌  萍 次
55  先客の猫に遠慮の炬燵かな  
 
56  落ち込んだ夜はこたつで丸くなる 
 
57  炬燵出し家族マージャンポンリーチ 
 
58  思春期の炬燵の足先期待感
 
59  エコといい炬燵背負って漫画読み
 
60  年寄りを迎えてくれる掘り炬燵
 
61  ふもとには菓子とリモコンこたつ山 

         法 
62  酔いゐ寝て炬燵で目覚め悔いる朝   
 
         蝸 し 風   流
63  ゆるびたる脚の炬燵や老い二人  
 
         朝  蝸 牛
64  忘年会こもごも悲喜を併せ呑む  
 
         島 か
65  忘れえぬ事もありけり忘年会   2 

 
66  下戸悲し忘年会費みな同じ 
 
67  忘年会なじみの店でしんみりと
 
         次
68  忘年会女二人でグラス空け  
  
69  俳句会忘年会の兼題や 
 
         歌
70  忘年会指されぬように隅に居り   
 
71  忘年会断わる口実みつからず
 
72  忘年会果てし駅頭風奔る
 
73  あさっては仕事なりけり忘年会
 
74  もの忘れ忘年会のいつどこで
 
75  忘年会上司来思はず噛まず飲む
 
        蝸 萍
76    昔日の父母の作りし晦日蕎麦 
 2 

 
        し 歌
77  年越しの蕎麦や安都の湯気かおる 2 

 
78  年越しの蕎麦の長さは月日かな
 
        祥 し
79  清々と年越しそばの席にあり  2 
 
80  心無に年越しそばを用意する  
 
        流
81  鐘の音や年越し蕎麦の汁苦し  
 
        島 か 
82  つつがなく年越しそばのありがたさ  2 
 
83  ツルツルと年越しそばを食べにけり
 
84  手打ちして年越しそばや事納め
 
       朝 牛 法 
85  湯をそそぐだけのそばにて年を越す
 
        朝
86  年越しのそばの長きに立ちあがる 
 
        祥 法  次
87  子の言葉日に日に増えり晦日そば 
 
 
 
 
 
 
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