顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

第49回 選句 発表

 
 
1 雲晴れて夜半の月食星冴ゆる
 
           牛       
2 この宙の真ん中はどこ星冴える

          蝸      
3 風冴ゆる十九の我に悔いのあり
 
 
     次 島  葉 つ
4 冴ゆる夜の赤き衛星欠け満ちて

     葉
5 飲んだくれ夜明けに冴ゆる五体かな 
 
     
6 風冴えて十万年の放射能 

月食の天頂覆う星冴ゆる  

8 山寺の願いを込めし鐘冴ゆる 

9 欠番

10 冴へ冴へと最終電車の発車ベル

11 空仰ぐ冴ゆる星空父の面
 
     し     
12 冴ゆる夜の手洗い水に薄氷

13 メール来る賀状も喪中も同期生
 
     島 牛     
14 そこかしこメール飛び交う忘年会
 
          祥 し 羽
15 時雨るるやメール五文字の別れ文

16 手袋のままで打ってるメールかな

17 少しだけ雪混じる雨メール消す
 
     次 羽
18 メールにも行間の欲し寒さかな

19 メール打つ指かじかみつクリスマス

20 寒暁や危篤のメール受け取りぬ 
 
     祥 葉 歌 つ
21 雪催頬杖で待つメールかな

22 過ぎ去りし紅葉添付メールかな

23 メールにてまたご無沙汰の年の暮
 
     島 蝸 羽    
24 年の暮メールの向こふ慌ただし 

25 気にすれば重低音の冬の夜

26 これ以上悲劇はいらぬ冬の夜
 
     法 し       
27 寝ない子とあっち向けホイや冬の夜
 
     法     
28 我ら皆生存者なり冬の夜

     
29 ひと部屋に集まってくる冬の夜
 
30 冬の夜や啓示の如き少女の絵 
 
31 冬の夜膝上の猫温かし
 
      歌 蝸      
32 冬の夜や榾火の爆ぜる音静か

     
33 一言で泣き虫になる冬の夜 

     
34 久々の夫婦の会話冬の夜

35 ぐい飲みを両手で包み冬の夜

36 冬の夜白湯がぶがぶと暖炉前
 
     法 歌
37 幸せを少しでよいと初日の出
 
     
38 初詣家族と行けるなにげなさ

39 失せしもの残されしもの去年今年 
 
     祥 し つ     
40 今日ひと日咲ききる幸や福寿草
 
     
41 寄せ鍋や家族の笑顔いれて炊く

42 初詣数多の祈り捨ててより 
 
     島 歌     
43 数の子や音で語らう老夫婦 
     
     蝸 牛  
44 山神に深く一礼松飾 

45 新年や身内に疲れ他人恋ふ 

46 新年の誓いは泡と成りにけり

47 幸せを一足先に福寿草
 
     
48 雪垂れて軒下走る童かな