法被衣さん選 【1、2、9、30、26】
1 幼子の抱えて覗くうすごおり
氷を通して見る世界は不思議な残像を映し出したりします。
この子にはどんな記憶が埋め込まれたのでしょう。
幼い頃、薄氷を食べたりした事を思い出しましたがどこかほこりっぽい記憶があります。
今は放射能の事が取り沙汰され、いやな世の中になってしまいました。
この子にはどんな記憶が埋め込まれたのでしょう。
幼い頃、薄氷を食べたりした事を思い出しましたがどこかほこりっぽい記憶があります。
今は放射能の事が取り沙汰され、いやな世の中になってしまいました。
2 薄氷をパキと割る子の笑顔かな
子供が氷と戯れる無邪気な姿、ほんとに楽しそう。
東京では大人がわざと雪の上を歩いたりします。(私だけか・・・?!)
東京では大人がわざと雪の上を歩いたりします。(私だけか・・・?!)
9 にぎやかに薄氷踏んでいく児童
わざと氷の上をはしゃいで行く子供たちの姿が彷彿とする、
感動をそのまま伝える素直な句だと思います。
感動をそのまま伝える素直な句だと思います。
30 寒厨明治をんなの形見着て
寒厨の凛とした空気の感じが明治をんなという言葉から伝わってきます。
こうしてみると平成娘ということばはどんなイメージ?
こうしてみると平成娘ということばはどんなイメージ?
26 水仙やこの一年を語り継ぐ
さっそく盗作コーナー
4 奈落まで覚悟決めしや薄氷
恐らく何かの理由で氷上を歩いている光景でしょうか。
真剣な中、ちょっとユーモラスに
覚悟決めそろりとまいる薄氷
8 薄氷を踏まずにまたぐ通学路
踏まずにまたぐの表現が重複しているようでその分感動
が薄れもったいないような気がしました。
薄氷を怖々またぐ通学路
通学路ヤッっとまたぐや薄氷
5 娘との誤解は解けぬ薄氷
とけぬが薄氷にかかっているのですが季語との関係が曖昧に。
微妙な関係の小道具として使うなら
母娘誤解のままに薄氷・・・ではどうでしょう。
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法被衣さんの2月の作品
3 薄氷虜となれり大気かな 【法被衣】
13異国の夜月にぐるりの冬の虹 【法被衣】
23空港は春とて季語のるつぼかな 【法被衣】