１ 蜩や手酌してをり旅の宿 【道草】
道 歌 羽
２ かなかなを鎮魂と聴く夕べかな 【祥雲】
法
３ ひぐらしに負けてはおれぬ子等の声 【しらぶる】
歌 し 羽
４ かなかなの声に送られ下山道 【牛朗】
道 祥
５ 蜩の声を下山の合図とす 【羽林】
道 祥 し 葉
６ 蜩の声群れ落ちし秘湯かな 【法被衣】
牛 羽
７ 蜩や子の住む蝦夷の遠かりし 【歌子】
８ かなかなや暴飲暴食二日寝る 【風葉】
９ 天高し組みて持ち上げ力石 【道草】
１０ 宮相撲おっととっとと力石 【祥雲】
道 歌 牛 葉 羽 法
１１ 力石やんわり止まる赤とんぼ 【しらぶる】
祥 葉 羽 法
１２ 夏休み謂れ訪ねて力石 【牛朗】
歌
１３ 秋暑し男を試す力石 【羽林】
祥
１４ 力石あまた並びて油蝉 【法被衣】
牛
１５ りんご箱ひょいと担ぐや力石 【歌子】
羽
１６ 力石正直者の消えし秋 【風葉】
し
１７瓢箪や茅葺きの下二つ三つ 【道草】
牛 法
道
１９ 鬼瓦見つめる空へ燕去る 【しらぶる】
葉
２０ 甲子園準決勝の蜻蛉かな 【牛朗】
歌 牛 し
２１ 盆の月人の待ちたる駅の端 【羽林】
道 し 葉
２２ 我のほか月独りなる露天風呂 【法被衣】
祥 法
歌 し
２４ 男爵の石載せて焼く灰の中 【風葉】
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