顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

第78回 法被衣さん選&作品

法被衣さん選(15、29、19、22、28、25)
 
 
15  柿の花落花をつつく鶏の影
 
   放し飼いの鶏を見る機会も減りましたが
   片足をあげながら盛んに首を動かしている鶏の姿が彷彿としてきます。
 

29  父の癖まねてラムネを飲む子かな
 
   これもかわいい学習ですね。
   ほほえましいシーン。
 

19  家系図の読めぬ字あまた柿の花
 
   由緒あるご自分の家柄なのか、どこかの博物館でなのかは
   わかりませんが古い家系図、昔の人は達筆で現代人には判読
   不能なところもあり句の着眼点に感心しました。
 

22  田から田へ風の波紋は走り去る
 
   光景が目に浮かびます。
   日本の水田の風景は美しいですね。
   波紋「は」、ではなく波紋「の」走り去る、の方が余韻が生まれそうな
   感じはしますがどうでしょう。
 
 
28  スカートにモンローめける南風かな 
 
   さっと吹いて来た風に白いスカートが踊る。
   まぶしい季節の瞬間を捉えた写真のような句です。
   モンローと南風でスカートは十分連想できるので(世代による?)
   上五を替える事でもっと情緒が込められるかも。
 
 
25  もてあそぶ日傘軽くてひとり旅
 
  ひとり旅の開放感が伝わって来ます。
  言い回しを工夫すると俳句らしいカタチになりそうです。
 
  もてあそぶ日傘の軽きひとり旅
 
 
 
 
 
法被衣さんの作品 

風情など突き流したる瀑布かな 【法被衣】

淡き恋思ひ起こすや柿の花   【法被衣】

水羊羹一気に喉を過ぎにけり  【法被衣】