第95回 10月の兼題は下記の通りです。
秋深し一句 秋澄む一句 当季雑詠一句
あてさきは karakoro575@yahoo.co.jp
締め切りは 10月25日(日)
今月の季語あれこれ
秋深し (秋)【秋深し(あきふかし) 深秋(しんしゅう)、秋さぶ、秋闌ける(あきたける)秋更ける 秋深む】時候 秋もたけなわのころのことである。秋も終わりになれば、みるもの聞くもの思うことすべてに はかない感じを覚える例句 秋深き隣は何をする人ぞ (芭蕉)深秋の母校の土を握りしむ (武田光弘)
秋澄む 秋【秋澄む(あきすむ)、澄む秋、空澄む】
時候 秋になって大気が澄み切ることを言う。大陸から乾燥した冷たく新鮮な空気が流れ込むために空気が澄み、とおくまで見通しがきようになる。さえ渡った大気の中、鳥の声、物音もよく響くように感じられる。例句 空腹の心地よきまで秋澄みぬ (森澄雄)秋澄むや天平よりの機の音 (宇咲冬男)