今回は、私の諸事情で予定がすっかり狂ってしまい、申し訳ありませんでした。
今回は数名の方が休まれましたが、新しくいな吉さんを加えて計9名の参加でした。
パソコンが自由に使えない環境にまた行くものですから、その合間の作業なので、
選句の間に合わなかった方の分は、今回は申し訳ありませんが飛ばします。
ごめんなさいね~~~~。
選句、選評は到着順です。今回はこのページにまとめました。
披講は字数が多すぎて、このページに収まらなかったので、次ページにしました。
★ J次郎2 選 【3 21 28 32】
選評
3 雷光に写し出されし三輪車
一瞬の写真の情景が目に浮かびます。
裏庭でしょうか、公園に置き去りでしょうか、
うちの中に呼び戻された幼子の視線が気になります。
21 遠雷や町内太鼓の稽古らし
見立ての(この場合は「聞きなし」意外性は少ないのですが
「町内」としたところが写生で良いすね。
28 月見草もうあの人を忘れやう
月見草は「あの人」なのでしょうか?それとも「私(詠み人)」
想像をかきたてられます。
ううむ、「うたこ」さんの句?
17と28 どちらもうたこ風なんだけど、四分六で、こっち。
32 月見草咲く音もなし夕の道
いつ咲いて、いつ萎むのか・・月見草のつつましさが
よくあらわされていると思います。
今回は困りました。
イメージの重複する句が多いので、優劣を付けがたいのです。
投稿外川柳
(山の)神鳴って、おやじ自身が、家事をする。(怖いこと怖いこと)
(TVの)バラエティ、夫も妻も、月見草。 (夜なべで稼ぐこと)
★ 木庭ちゃん選 【2 4 9 15 21】
2 一人来て路傍にたたずむ月見草
何気なく外へ出てみると・・俺の気持ちが分かるのかな月見草・・
4 稲光 宙に留まる雨の粒
一瞬を捉えて・・経験あるような場面
9 黒雲に剣一太刀稲光り
時代劇映画のシーンを連想・・・一太刀と稲光りがぴったり
15 遠雷の瞬き保存をせかしたり
一瞬の光 轟き・・「この情景を保存して」~雷様の叫びかも
21 遠雷や町内太鼓の稽古らし
夏祭りも近い・・雷にも負けじと太鼓の練習・・ドンドコドコドコ・・・
詠み返しながら 状景が膨らんできます。皆さんの選句 感想が楽しみです。
★しらべる選 【4 6 13 16 28】
○4 稲光 宙に留まる雨の粒
そういうのあるね。
○6 かみなりのはるかに落ちゆ摩天楼
景色浮かびます。
○13 雷に打たれてみたい恋心
素直でいいね。
◎16 雷鳴に飛び散り逃げる水泳帽
絵になるなあ。
○28 月見草もうあの人を忘れやう
忘れちゃえ、燻製にしてローストラブ。
★風智選 【6 15 16 25 30】
6 かみなりのはるかに落ちゆ摩天楼
雷と摩天楼のとりあわせが気に入り頂きました
15 遠雷の瞬き保存をせかしたり
パソコン等する人ならでわの句になるのかな、
16 雷鳴に飛び散り逃げる水泳帽
子供の頃によく見た風景で頂きました
25 街灯にゆれて朧の月見草
似合いそうですね
30 雷に家族の視線合わせけり
何年か前にはそういう家族もいたのに
★かんな選 【4 5 10 23 24】
4 稲光宙に留まる雨の粒
映画の1コマが目の前に浮かんでくるような不思議な句ですね
5 雷を父と比べた幼い日
私が幼かった時の父は雷より怖かった・・・今は年老いてあの頃の父が懐かしいです。
そんな思いで頂きました。
10買い物にひと声かけて月見草
作者はきっと優しい方なのでしょうね。
これから咲こうとしている月見草に私も一日頑張ったからあなたも頑張ってね
とでも声をかけているのでしょうか?
23 月見草夕闇に浮く宇宙かな
神秘的な状況が見えるようですね~
24 つぼむ朝遊び疲れた月見草
作者が遊び疲れて帰ってきた頃月見草は一晩の命を終えてしぼんでいく・・・
そんな時に出来た句なのでしょうか?(^_^;)
★法被衣選 【3 7 9 16 28】
3 雷光に写し出されし三輪車
三輪車の影まで見えるよう。ピカッ!
7 はたた神空海の山駆け抜ける
音があちこち動いている様子がはっきり。
はたた神という季語は初めてでした。
9 黒雲に剣一太刀稲光り
稲光の様子が見えます。
どちらかというと遠くの景色でしょうか。
16 雷鳴に飛び散り逃げる水泳帽
子供達のあわてぶりがちょっと滑稽にも見えます。
28 月見草もうあの人を忘れやう
月見草にまつわるそれぞれの人生、季節はまた巡ってくるものですね。
そうして年を重ねていく心情が見事に伝わってきます。
★いな吉選【3 6 14 24 32 34】
(連絡不足で6句になりましたが、いいことにしましょう。。。歌子)
★歌子選 【3 6 8 13 15】
3 雷光に写し出されし三輪車
目に見えるようですね。『雷光や』で切ったほうが、説明っぽくならないのでいいかもね
6 かみなりのはるかに落ちゆ摩天楼
遠くからビル街に落ちていく雷を見ているのでしょうか、それとも次々に落ちていく
雷鳴稲光を摩天楼と見立てたのでしょうか。いずれにしろ摩天楼が効いている
8 へそ隠す雷の音まだ遠く
今時はこんなことはないでしょうが、昔はほんとにおへそがとられると思ってたものです
まだ雷は遠くにいるのに、ドキドキしておへそを押さえていた頃の様子が浮かんできた
13 雷に打たれてみたい恋心
俳句としてはいろいろあるかもしれないけど、このストレートな素直さに思わず共感。
15 遠雷の瞬き保存せかしたり
あわてて保存している様子が見え、パソコンを駆使している身にはいたく共感した。