一日が過ぎるのはゆっくり感じるのに気が付けばもう10月です。
皆様お元気でお過ごしでしょうか。
9月句会には新しい投稿者も加わり、投稿数がにぎやかになりました。続けてのご参加を期待しています。
さて、9月句会では、法被衣さんと歌子の下記の句が同点でした。選者とその感想も下記のとおりです。
(作品に点数も順位も関係はありませんが、共感の度合いという意味合いで、選句の数を点数にしています。選句の計算は各1点、二重丸は2点とかぞえています。
高点句選者の感想
祥雲選 ◎一病を超えて六年秋の暮 【歌子】
一病を超えて六年たつので、ほっと安堵の心情が吐露された良句です。
法被衣選 ◎一病を超えて六年秋の暮 【歌子】
六年前に命に関わるような大病を経験されたのでしょうか、今の生活をいとおしむ気持ちが伝わってきます。
歌子選 和太鼓の生徒は一人秋の暮 【法被衣】
祭りも何もいたるところで皆中止となったため、練習に来る人もいません。こんな時こそ、いざというときのために腕を磨いていてほしいと思う一方で、そういう情熱も萎えさせてしまうこの状況、なんともやり切れません。
祥雲選 和太鼓の生徒は一人秋の暮 【法被衣】
寂寥感と責任感が漂う良句です。
一駒選 和太鼓の生徒は一人秋の暮 【法被衣】
透明な秋の暮れに太鼓の音が吸い込まれそうで生徒数減がよく表れている
牛郎選 和太鼓の生徒は一人秋の暮 【法被衣】
外出自粛のおり、何とも寂しい限りです。
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私が選んだ二重丸句
道草選 11手に取りて梨の重さの道の駅【法被衣】
道の駅で新鮮で買い求めやすい値段についたくさんの梨を買い、その重さにしみじみ秋を感じている様子がうかがわれます。
歌子選 ◎7ガラス越し母の面会梨ふたつ 【道草】
今この時代に、このような切ない思いをしている家族がどれほどいることかと思います。ガラスの向こうの母と無言のまま笑顔を食い入るようにみつめあいかわしあっている姿を思い浮かべて、涙のこぼれる思いです。
祥雲選 ◎25一病を超えて六年秋の暮 【歌子】
一病を超えて六年たつので、ほっと安堵の心情が吐露された良句です。
あらまち一駒選 ◎12朝顔の栞や逝きし妹の 【祥雲】
妹の形見の様に朝顔が生きてる様子に胸打たれる
牛郎選 ◎20新米や笑みも溢れた里帰り 【一駒】
この時期米農家の楽しみの一つです。
法被衣選 ◎25一病を超えて六年秋の暮 【歌子】
秋の暮れは物思いに耽ります。六年前に命に関わるような大病を経験されたのでしょうか、今の生活をいとおしむ気持ちが伝わってきます。