顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

2023年1月句会 (作品、作者、互選、感想)   2月の兼題

 

   作 品 作者 特選 並選  
1 北斎の藍の深まる冬夕焼  祥雲   〇法  〇駒  〇丑   

(法被衣)北斎も頬を染めな        がら見たであろう冬夕焼。

遠くには富士山の影                (一駒)色彩的に迫る句          (丑郎)昔美術館で見た浮世       絵展覧会思い出しました。

2 満員や成人式のカラオケ屋 祥雲   〇駒    (一駒)高校時代に戻って          呑めや歌えの開放感が伝わる)
3 再会や成人式の椅子隣 一駒      
4 祝ふかに成人式の凧舞揚 丑郎      
5 裸木の氷柱重そや空低し 歌子 〇法   (法被衣)どんより曇った冬        の空と氷柱をぶら下げた裸木、      日本の自然の風景の活写。
6 鳥雲に入る空遠く祖母逝く 一駒   〇法    (法被衣)人の魂も空高く        舞い上がり雲の上に登って        行くのでしょうか。渡り鳥の       生命力と人の命のはかなさと。
7 赤龍の天に消えゆくどんどかな 祥雲 〇歌 〇丑 (歌子)正月のしめ飾りや古       いお守り、お札などを焼く         焼納祭(どんと焼き)が青森         では7日に、神社で行われたら       しい。勢いよく上がる炎を赤龍         とはなんともダイナミック。         いい一年でありますように。             (丑郎)当地での織田信長由        来の左義長祭りのクライマッ       クスそのものです。
8 初春や鳶ピーヒョロと大空を 祥雲      
9 初春や白い海原飛ぶ鴎 一駒      
10 初春のホールに据へる一斗樽 丑郎   〇歌  〇祥  〇法 (歌子)初春のホールで何が         行われるのだろうか。           一斗樽が想像力を駆り立てる         (祥雲)新年の挨拶に来る         お客様用にホールに一斗樽を         用意する景が眼に浮かぶ                 (法被衣)華やかな祝賀ムード      の中にも厳粛さが宿ります。

 
11 初春や旅の朝餉はバイキング 歌子   〇祥 (祥雲)年末から泊まり込ん         だ時のバイキング形式の朝餉の      景か。美味しそうなものが多く       て食べ残すことも多いが、嬉し        さが溢れる句。
12 福笑い遠き記憶や祖母の声 法被衣      
13 杉林の照らされて冬夕焼 一駒      
14 戦国の山城険阻冬夕焼 丑郎   〇祥 (祥雲)「兵どもの夢の跡」         をしみじみと感じさせる山城        の冬夕焼の良句。
15 厄落とすお稲荷さんの雀焼き 丑郎   〇歌 (歌子)お稲荷さん、スズメ焼        など、この句に出てくる状況の        由来を検索して初めて知り、         興味深かった。
16 くしゃくしゃにきんさんぎんさん笑い初む 祥雲      
17 笑春や口元見えぬ三年目 法被衣   〇歌  〇駒  〇丑 (歌子)あれから三年、新しい       年を喜んでいるものかあきらめ         ているものか、マスク越しでは      誰の表情もわからない。        (一駒)コロナ禍続いてるね         ホントいつまでだ              (丑郎)マスク越しでは相手         の表情が読めません早く終息        してほしいものです。
18 東から子が生まれたと笑春 一駒      
19 笑春や杖ひとつ持ち一人旅 歌子 〇祥  〇駒  〇丑     (祥雲)新年に旅に出る芭蕉         の風情のようで、心のどかで          好ましい句。              (一駒)(痛快な独り旅を想像         させる句で愉快               (丑郎)我が身と同じ作者に         勇気を貰う句に感謝します。
20 笑春や伝い歩きの手を離し 丑郎      
21 初春やシャンパン吹き出(い)づ馳走の膳 法被衣      
22 成人式謝辞の真っ赤なリーゼント 法被衣      
23 仕事着のまま駆け付けし成人式 歌子      
24 冬夕焼西方浄土も寒かろな 法被衣      
25 冬夕焼ねぐらへ向かう白き鳥 歌子      

 

大寒波の真っただ中で、青森は今日は猛吹雪で、とても買い物にも出かけられませんが、皆様のところはいかがでしょうか。

いろいろなことがあった2022年もあけて2023年になったと思いましたら、もう2月の句会の準備です。早いというものではないくらい 時の過ぎ去るのが早いですね。

 

このところ、できるだけパソコンに向かっている時間を少なめにして、編集しやすく見やすくするにはどうしたらいいかと、あまり使い慣れないエクセルから、直接ブログ画面に転載しているものですから、エクセル上ではうまくいっても、ブログのほうに転載すると、パソコンで見るのと、携帯で見るのとは画面の大きさが合わなかったり文字数が合わなかったりして、画面上で試行錯誤を繰り返しているため、毎月コロコロ変わって読みにくくて大変だと思います。今回のこの形ではどうでしょうか。パソコンの中ではばっちりなのですが、携帯電話でみたらどうなっているのか心配です。

 

2月の兼題

2月の兼題はいつもの通り、このページのコメント欄か私宛てのメールにてお送りください。送り先は haikude575@yahoo.co.jp

それではお待ちしております。

 

祥雲さんから         【凧】 

丑郎さんから        【山焼く】 

法被衣さんから    【二月」

一駒さんから  【春泥】

歌子から    【当季雑詠】