顧問のいないネット俳句

句会の流れ①その月の兼題を使った俳句を25日必着で投稿します。                     ②ブログに全作品が公開されます。                          ③投稿した人は自分以外の作品番号を選句し3日以内に編集者へ送ります。        ④このあとのことはその後のブログに必要事項を載せます。

2023年(令和5年)7月句会 選句、感想、作者

 

1

多摩川や妻と旅籠の鮎尽し 【祥雲】

     

並選【歌子選】   ★   多摩川の旅籠で妻と鮎三昧をしている 景でしょうか。

         仲のいいご夫婦の  会話 鮎のおいしそうなにおいまで

         してきます。

2

初蝉は土中にあるか暑き夜 【法被衣】

 

並選【丑郎選】 ★ 蝉は幼虫七年、成虫七日と聞いております。                                                      

        

3

遠雷と黒雲にみな走り出す 【祥雲】

4

雷や光と音のショータイム  【法被衣】

 

並選【歌子選】 ★ 稲光と雷鳴が次々に雲間から、日本海に落ちるさまは

まさに光と音のショータイムです。風呂の中から見た光景だっ

たので、カメラを持っていなかったことを悔やんだものですがなんだか、

その時の光景と、ぴったり重なる句で驚きました。

5

 露天湯は日本海の中雷走る   【歌子】

 

並選【法被衣選】 ★海の遠くで音は聞こえず稲光だけ海に落ちる光景を

勝手に想像しました。

6

七月の線状降水いと多き  【祥雲】

 

並選 【あらまち一駒選】  ★今年は線状降水で川の氾濫多かった。

その地域だけ水害にお気の毒です。 

7

7月や紙の絵葉書き届きたり   【法被衣】

8

そよかぜも映る池塘尾瀬の夏  【祥雲】

 

並選 【法被衣選】   ★そよ風の通り道はさざ波が立って目に見えます。

そんな涼やかな光景が浮かびました。

9

母逝きて最早一年(もはやひととせ)初蛍  【丑郎】

   

特選 【祥雲選】     ★初蛍に接して、「ああ早いものだ、もう一年

経つのだな」と、蛍になったお母様を詠んだものか。

特選 【歌子選】     ★あれこれと忙しくて気がついたらもう一年

たっていた、ふと目をやると初蛍が、ふわりふわりと行ったり来たりしている。

母の化身だろうか。なんとも切なさを呼ぶ一句。           

特選【法被衣選】     ★蛍になって戻ってきたんだろうか、しみじみと

亡き母を思う心情にあふれています。言葉も美しい。

10

標語ありお触りいいよ水くらげ  【あらまち一駒】

11

緑陰に猫の四匹無防備に 【歌子】

 

並選【法被衣選】  ★緑陰で昼寝をしている猫、お腹を見せてじゃれあっ

ている猫、それらを見守る母猫。猫がいる光景は平和です。

12

こっそりと祖母の秘蔵の梅酒飲む  【祥雲】

 

並選【丑郎選】   ★やんちゃ坊主の頃思い出しました。

13

淵好む大鮎体くねらせて    【丑郎】

14

頭から塩焼き鮎にかぶりつく 【あらまち一駒】

15

串刺しや炉を取り巻ける鮎の群れ 【法被衣】

 

並選 【あらまち一駒選】 ★串差しの塩吹いた鮎が火灯りで旨そうに光っ

ている様子が浮かぶ

16

目を細め苔の香なめる鮎の卓   【歌子】

17

和邇浜に七月さむき風吹けり 【丑郎】

18

七月や故郷恋し友の顔    【あらまち一駒】

19

疫病にへばられ長き七月尽  【歌子】

 

特選 【丑郎選】  ★「へばられ」調べてみて「へばり付かれる」と知り

ご苦労感じました。                           

並選【祥雲選】        ★ 「コロナに長く冒されて、とうとう七月末になって

しまたなあ」という感慨句か、

20

一杯の梅酒に妻の上機嫌   【丑郎】

 

並選 【祥雲選】  ★ 仲の良いご夫婦を想像させる良句で、ご夫婦の

会話が弾んでいる雰囲気です。             

並選【あらまち一駒選】★ コレは去年もの梅酒うまくつけあがった万事が

上手くいった歓び顔が浮かびます

21

亡き母の植えし古木の梅酒かな 【あらまち一駒】

 

並選 【祥雲選】   ★ 梅酒を飲みながら、亡き母の植えた梅の古木を 

想いだしている良句です。

                                                         並選 【歌子選】   ★ 実のなる人生を送るようにと,実をつけない桜よ

りも梅を愛した作者のお母様がほうふつとしてきました。

22

梅の酒氷砂糖の新しき 【法被衣】

23

また一瓶眺めるだけの梅酒作り  【歌子】

 

並選【丑郎選】  ★ 下五字余り気になりますが、我が家の毎年同じ

事するお宅が有るとはに安心しました。   

24

落雷に裂けたる巨木焦げ臭し 【丑郎】

 

並選 【あらまち一駒】 ★うちも落雷被害にあった、露出型配電盤が

真っ黒くろすけに。雷は怖いよ

25

雷の鳴り渡る海二隻の舟  【あらまち一駒】

 
   
   

選句選評の編集が、どうしてもうまくいかず、今回の方法になりました。ちゃんと

わかるでしょうか。何とか見やすいようにとパソコンで編集していますが、これがスマホ

ではどんな風に見えるのか気になります。

コロナのほうはなかなか治りきれず、主婦としては、買い物に出れないのが痛手です。

一日も早く回復して、普通の日常を取り戻したいと思っています。皆様も暑い中、

いろいろなことがあると思いますが、どうぞ乗り越えて、お元気でお過ごしください。